厚生労働省は、1月31日、「平成23年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況」について発表しました。
指導・監査等の実施件数は、個別指導3,955件(対前年度比106件減)、適時調査2,274件(対前年度比157件増)、監査161件(対前年度比2件増)。
取消等の状況は、保険医療機関等が45件(対前年度比23件増)、内訳は指定取消20件(対前年度比9件増)、指定取消相当25件(対前年度比14件増)。保険医等が34人(対前年度比14人増)、内訳は登録取消31人(対前年度比18人増)、登録取消相当3人(対前年度比4人減)。
保険医療機関等の指定取消処分(指定取消相当を含む)の原因(不正内容)を見ると、架空請求、付増請求、振替請求、二重請求がその殆んどを占めていますが、施設基準に関する虚偽の届出を原因とするものもありました。
指定取消処分(指定取消相当を含む)に係る端緒として保険者、医療機関従事者等、医療費通知に基づく被保険者等からの情報提供が26件と指定取消処分(指定取消相当を含む)件数の半数以上を占めています。
1.指導の実施状況
(1)個別指導
保険医療機関等:医科1,428件、歯科1,253件、薬局1,274件、合計3,955件
保険医等:医科5,993人、歯科1,900人、薬局1,836人、合計9,729人
(2)新規指定個別指導
保険医療機関等:医科2,039件、歯科1,390件、薬局2,205件、合計5,634件
保険医等:医科2,297人、歯科1,607人、薬局3,052人、合計6,956人
(3)集団的個別指導
保険医療機関等:医科4,742件、歯科5,043件、薬局3,769件、合計13,554件
2.適時調査の実施状況
保険医療機関等:医科2,124件、歯科10件、薬局140件、合計2,274件
3.監査の実施状況
保険医療機関等:医科100件、歯科45件、薬局16件、合計161件
保険医等:医科225人、歯科96人、薬局39人、合計360人
4.保険医療機関等の指定取消等及び保険医等の登録取消等の状況
保険医療機関等:
医科=指定取消6件、指定取消相当14件、合計20件、歯科=指定取消12件、指定取消相当9件、合計21件、薬局=指定取消2件、指定取消相当2件、合計4件、合計=指定取消20件、指定取消相当25件、合計45件
保険医等:
医科=登録取消9人、登録取消相当1人、合計10人、歯科=登録取消19人、登録取消相当2人、合計21人、薬局=登録取消3人、登録取消相当0人、合計3人、合計=登録取消31人、登録取消相当3人、合計34人
5.保険医療機関等の指定取消等に係る端緒
(1)保険者等からの情報提供:26件(保険者、医療機関従事者等、医療費通知)
(2)その他:19件
6.返戻金額の状況
返戻金額は82億9,401万円であった。
・ 指導による返還分:20億7,754万円(対前年度比6億5,352万円減)
・ 適時調査による返還分:55億8,133万円(対前年度比23億8,133万円増)
・ 監査による返還分:6億3,513万円(対前年度比9億7,778万円減)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002srvj.html