matsuda's blog

2020年2月

日本薬学会が第140年会を中止

日本薬学会は、325~28日に京都で開催予定の第140年会の中止を決定しました。

 昨今の新型コロナウイルス感染症の拡散の状況などを慎重に検討した結果、第140年会の全てのプログラム(懇親会。市民公開講座を含む)の中止を決定したものです。

 <中止決定に至った主な理由>

1.接触感染や飛沫感染を完全には排除できず、参加者の安全を確保できないこと。(マイク、レーザーポインター、クローク、PC受付、受付など)

2.既に多くの製薬企業が出張の禁止や自粛の指示を出しており、今後も企業の方のシンポジウムや一般演題の大量キャンセル、多くのランチョンセミナーや企業展示などのキャンセルが予想され、年会開催の意義が大きく損なわれてしまうこと。

3.リスクを冒して開催して、大学、研究所、企業の方などの中から一人でも感染者が出た場合には、濃厚接触者を含めた多くの方が登校や出勤をできなくなることから、新年度の授業や運営が成り立たなくなる可能性があること。

4.多くの薬剤師の方も参加される予定であり、薬剤師の方の感染が発覚した場合には、病院や薬局の運営に対して計り知れない打撃を与える可能性があること。

2020/02/26(水) 12:26

令和元年度7月の調剤医療費の動向を公表 厚生労働省

厚生労働省は、130日、最近の調剤医療費(電算処理分)の動向として令和元年度7月分を公表しました。

(1)   令和元年7月の調剤医療費(電算処理分)6,611億円(伸び率:対前年度同期比8.0%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は9,077(伸び率2.6%)であった。調剤医療費の内訳は、技術料が1,689億円(伸び率6.7%)、薬剤料が4,910億円(伸び率8.5%)で、薬剤料のうち、後発医薬品が965億円(伸び率16.4%)であった。

(2)   薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料5,470(伸び率2.9%)を、処方箋1枚当たり薬剤種類数、投薬日数、1種類1日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.74種類(伸び率▲0.1%)25.0(伸び率+0.7%)80(伸び率2.3%)であった。

(3)   薬剤料の多くを占める内服薬3,984億円(伸び幅:対前年度同期差+307億円)を薬効大分類別にみると、総額が最も高かったのは「循環器官用薬」の738億円(伸び幅36億円)で、伸び幅が最も高かったのは「腫瘍用薬」の+75億円(総額364億円)であった。

(4)   処方箋1枚当たり調剤医療費を都道府県別にみると、全国では9,077(伸び率+2.6%)で、最も高かったのは高知県10,924(伸び率+3.9%)、最も低かったのは佐賀県7,806(伸び率+3.1%)であった。また、伸び率が最も高かったのは香川県(伸び率+5.1%)、最も低かったのは沖縄県(伸び率▲0.0%)であった。

後発医薬品の使用状況については、後発医薬品割合は数量ベース(新指標)78.4%(伸び幅+3.8%)、薬剤料ベースが19.7%(伸び幅+1.3%)、後発品調剤率が74.1%(伸び幅+2.5%)であった。なお、数量ベース(旧指標)では54.6%(伸び幅+2.9%)であった。数量ベース(新指標)は、「後発医薬品の数量」/「後発医薬品のある先発医薬品の数量」+「後発医薬品の数量」で算出。

後発医薬品の都道府県別状況をみると、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料は全国1,325円で、最高が北海道1,734円、最低が佐賀県1,136円、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料の伸び率は全国+10.6%で、最高が山梨県+14.2%、最低が沖縄県+5.9%、新指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国78.4%で、最高が沖縄県87.4%、最低が徳島県71.3%、後発医薬品割合(薬剤料ベース)は全国19.7%で、最高が鹿児島県23.1%、最低が徳島県17.0%、後発医薬品調剤率は全国74.1%で、最高が沖縄県82.6%、最低が東京都69.4%、旧指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国54.6%で、最高が沖縄県63.7%、最低が徳島県50.1 %となっている。

 

2020/02/03(月) 10:38

令和元年度5月の調剤医療費の動向を公表 厚生労働省

厚生労働省は、130日、最近の調剤医療費(電算処理分)の動向として令和元年度4~5月分を公表しました。

(1)   令和元年5月の調剤医療費(電算処理分)6,111億円(伸び率:対前年度同期比+0.9%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は9,008(伸び率+3.6%)であった。調剤医療費の内訳は、技術料が1,586億円(伸び率+0.2%)、薬剤料が4,514億円(伸び率+1.2%)で、薬剤料のうち、後発医薬品が891億円(伸び率+11.4%)であった。

(2)   薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料5,376(伸び率+3.4%)を、処方箋1枚当たり薬剤種類数、投薬日数、1種類1日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.79種類(伸び率▲0.3%)24.4(伸び率+2.4%)79(伸び率+1.3%)であった。

(3)   薬剤料の多くを占める内服薬3,647億円(伸び幅:対前年度同期差+27億円)を薬効大分類別にみると、総額が最も高かったのは「循環器官用薬」の675億円(伸び幅▲14億円)で、伸び幅が最も高かったのは「腫瘍用薬」の+56億円(総額336億円)であった。

(4)   処方箋1枚当たり調剤医療費を都道府県別にみると、全国では9,008(伸び率+3.6%)で、最も高かったのは高知県10,726(伸び率+3.8%)、最も低かったのは佐賀県7,767(伸び率+3.3%)であった。また、伸び率が最も高かったのは山形県(伸び率+5.3%)、最も低かったのは山梨県(伸び率+1.4%)であった。

後発医薬品の使用状況については、後発医薬品割合は数量ベース(新指標)78.0%(伸び幅+3.8%)、薬剤料ベースが19.7%(伸び幅+1.8%)、後発品調剤率が74.4%(伸び幅+2.8%)であった。なお、数量ベース(旧指標)では54.5%(伸び幅+3.2%)であった。数量ベース(新指標)は、「後発医薬品の数量」/「後発医薬品のある先発医薬品の数量」+「後発医薬品の数量」で算出。

後発医薬品の都道府県別状況をみると、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料は全国1,314円で、最高が北海道1,717円、最低が佐賀県1,113円、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料の伸び率は全国+14.3%で、最高が東京都+17.3%、最低が鹿児島県+10.6%、新指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国78.0%で、最高が沖縄県86.9%、最低が徳島県71.0%、後発医薬品割合(薬剤料ベース)は全国19.7%で、最高が鹿児島県23.4%、最低が徳島県17.1%、後発医薬品調剤率は全国74.4%で、最高が沖縄県81.8%、最低が東京都69.4%、旧指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国54.5%で、最高が沖縄県63.4%、最低が徳島県49.9 %となっている。

 

2020/02/01(土) 17:03