matsuda's blog

2023年12月

令和5年度第2四半期ジェネリック医薬品数量シェア分析結果を公表 日本ジェネリック製薬協会

日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は、1220日、令和5年度第2四半期ジェネリック医薬品シェア分析結果を公表しました。

令和5年度第2四半期(令和57月~同9月)のジェネリック医薬品(GE医薬品)の数量シェア分析結果(速報値)は82.2%です。

また、四半期ごとのGE医薬品数量シェア分析結果の推移(速報値)は、令和4年度第1四半期79.8%、同第2四半期80.3%、同第3四半期81.2%、同第4四半期81.6%、令和5年度第1四半期81.7%となっています。

四半期ごとのGE医薬品数量シェア分析結果(速報値)は、GE薬協理事会社からの出荷数量をもとに、IQVIAのデータを加え推計した値で、シェアの計算方法は、「GE医薬品の数量/GE医薬品のある先発医薬品の数量+GE医薬品の数量」です。

 

https://www.jga.gr.jp/

 

2023/12/21(木) 10:18

別の患者の眼内レンズの挿入で医療安全情報 日本医療機能評価機構

公益財団法人日本医療機能評価機構は、1215日、医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.205別の患者の眼内レンズの挿入」を提供しました。

白内障手術の際、誤って別の患者の眼内レンズを挿入した事例が報告されています。202011日~20231031日に14件の事例が報告されています。この情報は、第61回報告書「再発・類似事例の分析」で取り上げた内容をもとに作成しました。

<別の患者の眼内レンズの挿入>

事例1SPD担当者は、眼内レンズとレンズ指示書をセットにして2人分を準備した。患者Xの手術中、医師から眼内レンズを出すよう指示があった際、看護師は患者Yの手術をしていると思い込み、患者Yの眼内レンズとレンズ指示書を照合した。看護師は、レンズ指示書に記載された患者Yの氏名と度数を読み上げて、眼内レンズを清潔野に出した。医師は氏名が違うことに気付かず、患者Xに患者Yの眼内レンズを挿入した。患者Xの手術終了後、SPD担当者が患者Xの眼内レンズが残っていることに気付いた。

事例2:手術室に2名分の眼内レンズが袋に入った状態で置かれていた。患者Xの手術開始後、医師から眼内レンズを出すよう指示があった。看護師Aは、袋から18.5Dの眼内レンズ(患者Yのもの)を取り出し、眼科手術一覧表に記載されていた情報と照合したが、患者氏名は見ていなかった。看護師Aは眼内レンズの種類と規格のみを読み上げ、医師から「はい」と返事があったので清潔野に出した。患者Xの手術終了後、看護師Bが眼内レンズのシールと一覧表を見て、患者Xに患者Yの眼内レンズを挿入したことに気付いた。

報告された事例の主な背景

患者Xの手術中、看護師は患者Yの手術をしていると思い込み、患者Yのレンズ指示書と眼内レンズを照合して、清潔野に出した。

・患者Xの手術中、看護師は18.5Dの眼内レンズ(患者Yのもの)を取り出し、眼科手術一覧表に記載された情報と照合したが、患者氏名は見ていなかった。

・看護師は、電子カルテのデータと眼内レンズの照合のみ行い、患者と眼内レンズの照合は行わなかった。

・看護師は、ワゴンに置いてあった複数の眼内レンズの中から患者氏名の表示を見て患者Xの眼内レンズを取り出したが、局所麻酔剤を清潔野に出すよう指示があり、一旦眼内レンズをワゴンに置いた。その後、患者氏名の表示を見ず、患者Yの眼内レンズを清潔野に出した。

<事例が発生した医療機関の取り組み>

手術開始前に以下の①~③を実施する。

    手術を行う患者の氏名とレンズ指示書の氏名を照合する。

    レンズ指示書と眼内レンズの規格・種類を照合する。

    照合済みの眼内レンズを置く場所を決め、他のレンズを区別する。

 

https://jcqhc.or.jp/

2023/12/15(金) 16:58

令和6年度診療報酬改定の基本方針を発表 厚生労働省

厚生労働省は、1211日、令和6年度診療報酬改定の基本方針を発表しました。社会保障審議会医療部会及び医療保険部会において決定されたものです。

<令和6年度診療報酬改定の基本方針の概要>

◇改定に当たっての基本認識

物価高騰・賃金上昇、経営の状況、人材確保の必要性、患者負担・保険料負担の影響を踏まえた対応

全世代型社会保障の実現や、医療・介護・障害福祉サービスの連携強化、新興感染症等への対応など医療を取り巻く課題への対応

医療DXやイノベーションの推進等による質の高い医療の実現

社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和

◇改定の基本的視点と具体的方向性

(1)現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進

【重点課題】

[具体的な方向性の例]

〇医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組

〇各職場がそれぞれの高い専門性を十分に発揮するための勤務環境の改善、タスク・シェアリング/タスク・シフティング、チーム医療の推進

〇業務の効率化に資するICTの利活用の推進、その他長時間労働などの厳しい勤務環境の改善に向けての取組の評価

〇地域医療の確保及び機能分化を図る観点から、労働時間短縮の実効性担保に向けた見直しを含め、必要な救急医療体制等の確保

〇多様な働き方を踏まえた評価の拡充

〇医療人材及び医療資源の偏在への対応

医療全世代型社会保障の実現や、医療・介護・障害福祉サービスの連携強化、新興感染症等への対応など医療を取り巻く課題への対応

(2)ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能分化・強化、連携の推進

[具体的な方向性の例]

〇医療DXの推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進

〇生活に配慮した医療の推進など地域包括ケアシステムの深化・推進のための取組

〇リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進

患者の状態及び必要と考えられる医療機能に応じた入院医療の評価

〇外来医療の機能分化・強化等

〇新興感染症等に対応できる地域における医療提供体制の構築に向けた取組

〇かかりつけ医・かかりつけ歯科医・かかりつけ薬剤師の機能の評価

〇質の高い在宅医療・訪問看護の確保

(3)安心・安全で質の高い医療の推進

[具体的な方向性の例]

〇食材料費、光熱費をはじめとする物価高騰を踏まえた対応

〇患者にとって安心・安全に医療を受けられるための体制の評価

〇アウトカムにも着目した評価の推進

〇重点的な対応が求められる分野への適切な評価(小児医療、周産期医療、救急医療等)

生活習慣病の増加等に対応する効果的・効率的な疾病管理及び重症化予防の取組推進

〇口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応の充実、生活の質に配慮した歯科医療の推進

〇薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、薬局・薬剤師業務の対物中心から対人中心への転換の推進、病院薬剤師業務の評価

薬局の経営状況等も踏まえ、地域の患者・住民のニーズに対応した機能を有する医薬品供給拠点としての役割の評価を推進

〇医薬品産業構造の転換も見据えたイノベーションの適切な評価や医薬品の安定供給の確保等

(4)効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上

[具体的な方向性の例]

〇後発医薬品やバイオ後続品の使用促進、長期収載品の保険給付の在り方の見直し等

〇費用対効果評価制度の活用

〇市場実勢価格を踏まえた適正な評価

〇医療DXの推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進

〇患者の状態及び必要と考えられる医療機能に応じた入院医療の評価

〇外来医療の機能分化・強化等

〇生活習慣病の増加等に対応する効果的・効率的な疾病管理及び重症化予防の取組推進

〇医師・病院薬剤師と薬局薬剤師の協働の取組による医薬品の適正使用の推進

〇薬局の経営状況等も踏まえ、地域の患者・住民のニーズに対応した機能を有する医薬品供給拠点としての役割の評価を推進

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000187434_00004.html

2023/12/12(火) 13:39

知っておきたい多剤服用の知識 日本薬学会関西支部が市民公開講座

日本薬学会関西支部は、11313:0014:30に武庫川女子大学甲子園会館で市民公開講座を開催します。

テーマは、「知っておきたい多剤服用の知識~特に高齢者において」で、講師は静岡県立大学薬学研究院附属薬食研究推進センター長(特任教授)山田静雄氏です。

近年、高齢者において複数の疾患を併発している患者が多く、多剤服用による食欲不振、便秘や認知機能障害などの抗コリン性有害事象が大きな社会的課題となっています。高齢者が頻用する薬剤には副交感神経機能を抑える抗コリン作用を示す薬剤が多くあります。

本講演では、高齢者での薬物作用の特異性、多剤服用による有害事象、最近開発した有害事象の回避・減薬の根拠となる抗コリン負荷スコアを紹介し適正な薬物治療について考えます。

定員は80名で、参加費不要。参加希望者は、110日までに、E-mailにて「113日聴講希望」と記載し、氏名を明記の上、下記連絡先まで申し込むこと。

 

606-8501 京都市左京区吉田下阿達町 京都大学薬学部内 日本薬学会関西支部事務局

E-mailykinki@pharm.kyoto-u.ac.jp

TEL:075-761-7849

http://shibu.pharm.or.jp/kansai
2023/12/01(金) 17:03

「医師の働き方改革」特設サイトを公開 厚生労働省

厚生労働省は、121日、「医師の働き方改革」特設サイトを公開しました。

同サイト内では、令和64月に始まる医師の働き方改革関連制度についての情報発信や主に医療機関等で配布するポスター、リーフレットなどの広報物を公開しています。

特に、医師の働き方改革を進めるためには、医療機関や医療従事者だけでなく、患者を含めて関係者が一丸となって取り組んでいくことが大切であることから、「診察時間内での受診への協力」や「"いつもの先生"以外の医療スタッフ対応への理解」について、患者や家族に理解、協力いただけるよう呼び掛けていきます。

特設サイトURLhttps://iryou-ishi-hatarakikata.mhlw.go.jp/

■「医師の働き方改革」特設サイト概要

内容:◇「医師の働き方改革」についての情報発信

◇広報物の活用について

◇動画・漫画コンテンツ

■「医師の働き方改革」ナビゲーター

医師の働き方改革は、俳優でモデルの貴島明日香さんがナビゲーターを務めます。貴島さんは特設サイトやポスターなど、広報物のメインビジュアルを務めるほか、サイト内で公開予定の動画コンテンツにも出演しています。

■「医師の働き方改革」とは

日本の医療は、医療機関に勤務する医師の長時間労働によって支えられてきました。「医師の働き方改革」とは、そうした現状を改革し、医師が健康に働き続けられるような環境を整備することで、患者に提供する医療の質・安全を確保すると同時に、将来にわたって持続可能な医療提供体制を維持していくための取組です。このうち、医師の残業時間に上限を設ける制度が20244月からスタートします。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36685.html

2023/12/01(金) 16:14