小林製薬が花粉症に対する生活者調査
小林製薬は、1月30日、「2013年『花粉症』に対する生活者調査」について発表しました。花粉飛散時期によって変えている花粉症対策、症状が重い人の3割は対策に5千円以上を投資、花粉症未発症者も、7割が「いつかは自分も発症」と不安視、という結果を明らかにしました。
スギなどの花粉が抗原となって起こるアレルギー疾患である花粉症。インテージ社の生活健康基礎調査を見ると、2012年時点で約4割(38.5%)に花粉症の症状があるという結果が出ており、この10年間で増加傾向にあります。2013年春の花粉の総飛散量は、環境省の発表によると、東北南部から関東、東海での増加が著しく、前シーズンの6倍にもなる地域もあり、花粉症のケアや予防等が昨年以上に高まると考えられます。
そこで、「アイボン」や「ハナノア」ブランドを有する小林製薬では、本格的な花粉症シーズンに先駆け、花粉症発症者の花粉症対策の実態に加え、花粉症未発症者の花粉症に対する意識などについて、10代から60代の男女412名を対象に調査を行いました。
調査結果の総括は次の通りです。
(1)花粉症発症者の意識調査結果の概要
◆花粉症歴が6年以上の人は7割近く
花粉症歴が10年以上の人は49.0%、6年以上の人も含めると全体の69.9%と高い値を示しました。
◆花粉症と長く付き合っている人の6割は「花粉症の飛散時期によって対策を考えている」
花粉症歴が長い人(6年以上)の6割が「花粉の飛散状況によって対策を変えている」と回答。花粉飛散のピーク時には、半数近くの人(49.1%)が「洗眼」、4人に1人(25.0%)が「鼻うがい」をしており、鼻や目から入る花粉を流したいニーズが伺えました。
◆花粉症発症者の4割は経験している「鼻うがい」
「鼻うがい」を知っている人は71.4%。経験者はその内の4割強という結果でした。鼻うがいをしたことがない理由については、「痛そう」(78.3%)が最も多い反面、「効果がなさそう」と答えた人は2.4%となり、「鼻うがいの有効性」については多くの人が理解していることも分かりました。
(2)花粉症未発症者の花粉症に対する意識調査の概要
◆花粉症でない人も、7割が将来花粉症になる可能性があると考えている
花粉症未発症者で、自分もいつか花粉症になると考えている人は67.0%という結果になりました。また、8.0%の人が「1年以内」、8.7%の人が「2年後」、13.8%の人が「3年後」と回答し、直近での発症を想定している人も多いことも分かりました。
◆7割が花粉症の友人・知人に対して気遣いたいが、何をしていいかわからないと回答
花粉症の友人・知人に対し、気遣う気持ちは持っているものの、67.0%の人が何をしていいかわからないと回答し、戸惑う気持ちを見せています。また、花粉症を理由に会社・学校を休むことに関しては、7割の人が理解できると回答し、理解が進んでいる実態が伺える結果となりました。