閉経後の女性の骨粗鬆症に対する意識・実態調査の結果を発表 ファイザー
ファイザーは、2月27日、『閉経後の女性の骨粗鬆症に対する意識・実態調査』の結果を発表しました。
ファイザーは、「女性の健康週間(3/1~3/8)」を前に、2015年2月5日から2月7日にかけて、50代以上の閉経後女性3,090人を対象に、骨粗鬆症への意識や実態に関するインターネット調査を実施しました。
日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会では、女性の健康を生涯にわたり総合的に支援することを目指し、3月1日から8日までを「女性の健康週間」として定め、2005年より活動を開始しています。また、厚生労働省も、2008年より、女性の健康づくりにつなげる国民運動として活動を展開してきました。さらに、2013年から開始された「健康日本21(第二次)」に合わせ、平均寿命が長い女性の健康寿命を延伸することなどの女性特有の健康問題への対策を目的に、新たに「女性の健康週間実施要綱」も改正されました。
ファイザーでは、女性の健康寿命延伸を目指したプロジェクト「女性のミカタ」を2012年より展開しています。今回、女性の健康寿命延伸を阻害する要因となっている骨粗鬆症に対し、発症リスクが高まる閉経後の女性がどのように認識し、行動しているかについて把握することを目的に、意識調査を実施しました。
その結果、「骨粗鬆症の不安を感じながらも、4割近くが検査経験なし」「骨粗鬆症に関する認知率自体は高いが、大切な情報がまだ十分知られていない」「発症リスクに不安を感じながらも、検査までつながらない実態」「兆候があったり、診断を受けながらも自己判断で治療を受けない患者さん像」が明らかになりました。
結果概要は次の通りです。
<骨粗鬆症に関する認知率自体は高いが、大切な情報がまだ十分知られていない>
■ほぼすべての回答者(99.8%)が、骨粗鬆症について認識しており、約8割(76.6%)は、「どのような病気か詳しく知っている」と回答。
■骨粗鬆症の情報として知っていることのトップは、「骨がスカスカになる(91.0%)」、次いで「骨がもろくなりちょっとしたことで骨折しやすくなる(88.2%)」、「骨折して寝たきりの原因にもなる(76.0%)」。
■一方、「糖尿病などの生活習慣病と関連がある(12.9%)」、「放っておくと悪化し寿命が短くなる(19.3%)」、「骨折しても痛みや自覚症状がないことがある(34.7%)」、「治療すると骨折をある程度防ぐことができる(45.7%)」など、重要な情報であるにも関わらず、十分知られていない情報も多い。
■また、骨粗鬆症になった場合に、どの診療科に受診すればよいかわからないと回答した人も1割強(14.9%)存在し、50歳代では約2割(19.0%)に上る。
<発症リスクに不安を感じながらも、検査までつながらない実態>
■7割以上(72.1%)の人は、自身が骨粗鬆症になる可能性があると回答。一方、「可能性がないと思う」と回答した理由は、「食事に配慮しているから(49.2%)」、「適度な運動をしているから(47.7%)」が上位で、自己解決できると認識。
■3人に1人は、骨粗鬆症の検査を「一度も受けたことがない」と回答。50代女性では、その割合が2人に1人まで増加。また、身近な人で骨粗鬆症になった人がいながらも検査を受けたことがない人は2割以上。
■検査を受けたことがない理由として最も多いのは、「気になる症状がなかったから(44.8%)」、次いで「検査を受けに行くきっかけがなかったから(44.6%)」。
<兆候があったり、診断を受けながらも自己判断で治療を受けない患者さん像>
■約4割の人が「若い頃より2センチ以上身長が縮んだ」と回答し、骨折している可能性があるにも関わらず、7割以上の人は診断されず、治療もしていない。
■骨粗鬆症と診断されているにもかかわらず治療をしていない理由の上位は、「痛みなどの症状がないから(43.7%)」、「食事や運動で治せると思うから(37.9%)」、「薬を飲みたくないから(33.3%)」。