検体測定室の自己点検結果と今後のガイドライン運用で通知 厚労省
厚生労働省は、2月18日、医政局地域医療計画課長名で、検体測定室運営責任者に対して「検体測定室の自己点検結果と今後のガイドラインの運用」について通知を発出しました。
検体測定室については、「検体測定室に関するガイドラインについて」(平成26年4月9日医政発第0409号厚生労働省医政局長通知)に基づき運用されていますが、一部の検体測定室においてガイドラインを遵守していない事例が確認されたことから、「検体測定室において自己採血を行う際の感染防止等衛生管理の徹底等について」を発出し、検体測定室における衛生管理の徹底を特に求めるとともに、ガイドラインの遵守状況に関する自己点検を依頼しました。
この度、自己点検の結果を公表するとともに、当該結果を踏まえ、今後、一層の衛生管理の徹底を促進するため、ガイドラインの運用に関して取り扱いを定めました。
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自己点検結果の概要
自己点検を依頼した検体測定室数 691件
・自己点検を実施したもの 454件(65.7%)
うち、ガイドラインを遵守していない事項があったもの 68件(15.0%)
※穿刺器具についてディスポーザブルであるものの、針とその周辺部分を交換するものを使用していたり、ついたての設置が不十分なものがあった。
・開設を準備中のもの 125件(18.1%)
・休廃止の手続きを実施したもの 111件(16.1%)
・未提出 1件(0.1%)
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自己点検により明らかになった課題
(1) ガイドラインを遵守していない事項のある検体測定室が68件(15%)あった。
(2) 開設を準備中の検体測定室が125件(約18%)あった。
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今後のガイドラインの運用
(1) ガイドライン遵守の促進
(2) 開設の届け出の取扱い
なお、自己点検チェックシートの発送件数は681件で、検体測定室を運営中のもの454件(65.7%)の中でガイドラインが遵守されていたものは386件(85.0%)、ガイドラインが遵守していない事項があったものが68件(15.0%)で、その主なものは、
ディスポであるが、針とその周辺部分を交換する穿刺器具を使用している 6件
衝立がない、衝立が固定されていない等 36件
検体測定室の中に商品棚がある 15件
医療機関へ協力依頼を行っていない 7件
です。ガイドラインを遵守していない検体測定室については、個別に指導し、すべて改善済みです。
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/new/tsuchi/new.html