第96回薬剤師国家試験の合格発表が3月30日に行われました。
今年の国家試験は、3月5、6日に東京都ほか8ヶ所で実施され、出願者3,606名、受験者3,274名で、合格者は1,455名、合格率は44.44%でした。男女別では、男は出願者2,186名、受験者1,954名で、合格者は817名、合格率は41.81%、女は出願者1,420名、受験者1,320名で、合格者は638名、合格率は48.33%でした。
受験区分別合格率は、「新卒」が、総数で受験者155名、合格者52名、合格率33.55%。男女別では男が受験者102名、合格者34名、合格率33.33%、女が受験53名、合格18名、合格率33.96%。「その他」が、総数で受験者3,119名、合格者1,403名、合格率44.98%、男女別では男が受験者1,852名、合格者783名、合格率42.28%、女が受験1,267名、合格620名、合格率48.93%です。薬学教育6年制移行に伴い、4年制と6年制の間のため新卒の受験生は多くありません。
また、国公私立別合格率は次の通りです。
「国立」(14校):総数で受験者371名、合格者143名、合格率38.54%、内訳は、新卒が受験者11名、合格者5名、合格率45.45%、その他が受験者360名、合格者138名、合格率38.33%。
「公立」(3校):総数で受験者86名、合格者30名、合格率34.88%、内訳は、新卒が受験者6名、合格者2名、合格率33.33%、その他が受験者80名、合格者28名、合格率35.00%。
「私立」(44校):総数で受験者2,784名、合格者1,275名、合格率45.80%、内訳は、新卒が受験者138名、合格者45名、合格率32.61%、その他が受験者2,646名、合格者1,230名、合格率46.49%。
「その他」:受験者33名、合格者7名、合格率21.21%。
大学別合格率は、奥羽大学70.18%、摂南大学69.44%、青森大学67.74%、武蔵野大学66.67%、金城学院大学66.67%、慶應義塾大学62.50%、崇城大学62.50%、近畿大学61.90%、九州保健福祉大学61.76%、千葉科学大学61.02%、昭和薬科大学60.00%、就実大学60.00%、広島国際大学60.00%、同志社女子大学60.00%の順になっています。
試験内容は、(1)基礎薬学、(2)医療薬学、(3)衛生薬学、(4)薬事関係法規及び薬事関係制度。配点は1問2点の480点満点で、合格基準は、①問題の難易を補正し、計算して得た総得点312点(65%)に対応する実際の総得点(試験毎に異なる)以上の得点の者、②各科目全てが35%以上の得点の者です。不適正問題は3問あり、正解となる選択肢がないため、あるいは正解となる選択肢が複数あるため、全員を正解として採点しています。なお、問題の難易の補正計算とは、正答率及び識別指数の低い問題の得点を調整して計算することです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016lph.html