一般薬販売制度定着促進でキャンペーン 日本薬剤師会
日本薬剤師会は、2月23日の定例記者会見で、「医薬品販売制度の順守徹底に向けた取り組み」について発表しました。
「医薬品販売制度の順守徹底に向けた取り組み」については、「一般用医薬品販売制度定着促進キャンペーン」の実施に関して、2月17日付で都道府県薬剤師会長に通知しています。
通知の概要は次の通りです。
新しい医薬品販売制度(平成21年6月施行)では、医薬品を販売する際の「情報提供」に重きが置かれており、薬剤師や薬局に求められている事項は、国民に医薬品を安全・適正に使用していただくための薬剤師等の役割が重視されたものです。また、新販売制度を確実に定着させることは、「薬は薬剤師と相談してから使用する」意識を国民に浸透させることを通じて、医薬品の価値や、医薬品の供給拠点としての薬局の機能、薬剤師の職能を国民に認知していただくことにつながるものでもあります。社会からの期待・信頼に応えるべき薬剤師として、販売制度の定着状況に関するこの実態は、重い指摘として受け止めなければなりません。
本会では、一般用医薬品販売制度定着状況調査結果を受け、また、新制度の経過措置終了(平成24年5月末)を前に、改めて、医薬品販売制度の順守徹底と、新しい医薬品販売制度の意義についての国民理解の向上を目指して、医薬品販売制度の順守徹底に向けた取り組みを実施することといたしました。
貴会におかれましては、会員薬局等でのポスターの掲示及びバッジの着用、ならびに販売制度の再チェックなど薬事法の順守徹底、特に第1類医薬品の書面を用いた情報提供の実施について、会員への周知ならびにご指導を賜りますよう、ご高配のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、具体的な実施内容としては、会員薬局・店舗販売業において、①ポスターの掲出、②バッジの着用、③自薬局の体制の再点検、④新販売制度に即した販売体制の再徹底(特に、第1類医薬品の書面を用いた情報提供)を実施することとしています。