matsuda's blog

2012年度診療報酬改定を振り返って 日本医師会が総括

日本医師会は、215日の定例記者会見で「2012年度の診療報酬改定を振り返って」として見解を発表し総括しました。

 

     全体(ネット)で、前回に続くプラス改定となったこと、医科はプラス1.55%(4,700億円)であり、かつ入院・入院外の配分があらかじめ決定されなかったことを評価する。政府与党はじめ関係各位に感謝申し上げる。また中医協委員の方々の真摯なご議論にもお礼申し上げる。

     一方で、前回改定で、明確なエビデンスなく引き下げられた再診料を復活できなかったことは遺憾である。しかしながら、中医協答申書の附帯意見にも、今後検討を行なうと記載されているので、引き続き再診料をはじめとする基本診療料の引き上げに尽力したい。

     財務省主導で「仕分け」が行なわれ、財務省が診療報酬の中味にまで介入することが常態化しつつあるが、非常に問題である。財源ありきで方向性が限定され、あるべき医療に歪みが生じかねない。診療報酬改定プロセスは財務省主導で進めるべきではない。

 

2012/02/16(木) 15:55