令和2年(2020年)薬剤師は321,982人 厚生労働省が医師数・歯科医師・薬剤師統計の概況を公表
厚生労働省は、3月17日、令和2年(2020年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況を公表しました。薬剤師数は下記の通りです。
<薬剤師>
令和2年12月31日現在における全国の届出薬剤師数は321,982人で、男124,242人(総数の38.6%)、女197,740人(同61.4%)となっている。
令和2年届出薬剤師数を前回(平成30年)と比べると、10,693人、3.4%増加している。また、人口10万対薬剤師数は255.2人で、前回に比べ9.0人増加している。
(1) 施設・業務の種別にみた薬剤師数
主に従事している施設・業務の種別をみると、「薬局の従事者」は188,982人(総数の58.7%)で、前回に比べ8,576人、4.7%増加している。「医療施設の従事者」は61,603人(同19.1%)で、1,647人、2.7%増加している。そのうち、「病院の従事者」は55,948人(同17.4%)、「診療所の従事者」は5,655人(同1.8%)となっている。「大学の従事者」は5,111人で、前回に比べ152人減少し、「医薬品関係企業の従事者」は39,044人で2,259人減少し、「衛生行政機関又は保健衛生施設の従事者」は6,776人で115人増加している。
年齢階級別にみると、「30~39歳」が82,378人(25.6%)と最も多く、次いで「40~49歳」73,305人(22.8%)となっている。
施設の種別に年齢階級をみると、薬局、病院及び衛生行政機関又は保健衛生施設では「30~39歳」、診療所、介護保険施設では「60~69歳」、大学では「40~49歳」、医薬品関係企業では「50~59歳」が最も多い。
平均年齢をみると、薬局では46.8歳、病院41.6歳、診療所58.1歳、介護保険施設59.6歳、大学47.2歳、医薬品関係企業48.0歳、衛生行政機関又は保健衛生施設42.4歳となっている。
(2) 薬局・医療施設に従事する薬剤師数
1)施設の種別にみた薬剤師数
薬局・医療施設(病院・診療所)に従事する薬剤師を施設の種別にみると、薬局が188,982人、医療施設が61,603人となっており、これを年次推移でみると、薬局は大幅に増回しており、医療施設は増加傾向が続いている。
2)性・年齢別にみた薬剤師数
薬局・医療施設に従事する薬剤師を性別にみると、男が87,139人で、前回に比べ4,484人(5.4%)増加し、女は163,446人で、5,730人(3.6%)増加している。
年齢階級別にみると、「30~39歳」が66,092人(26.4%)と最も多く、次いで「40~49歳」57,580人(23.0%)となっている。これを性別にみると、男女とも「30~39歳」(30.7%)が最も多くなっている。
3)都道府県(従業地)別にみた人口10万対薬剤師数
薬局・医療施設に従事する人口10万対薬剤師数は198.6人で、前回(190.1人)に比べ8.5人増加している。
これを都道府県(従業地)別にみると、徳島県が238.6人と最も多く、次いで東京都234.9人、兵庫県233.9人となっており、沖縄県が148.3人と最も少なく、次いで福井県157.0人、青森県161.2人となっている。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/dl/R02_kekka-3.pdf