厚生労働省は、8月31日、第101回薬剤師国家試験を来年2月27日、28日に施行すると発表しました。
試験期日は平成28年2月27日(土曜日)及び同28日(日曜日)で、北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県において施行されます。
試験は、必須問題試験と一般問題試験(薬学理論問題試験、薬学実践問題試験)で、試験科目は物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務です。
合格発表は3月28日です。
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/yakuzaishi/
2015/08/31(月) 15:01
日本医師会、日本医学会は、8月19日、「HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き」の発刊を発表しました。
わが国の子宮頸がん患者数は年間約1万人、死亡者数は約3千人と言われており、その原因の多くがヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるものとされています。
平成25年4月には定期接種化された子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、がん予防の効果が期待される一方、接種後に広範な慢性の疼痛などの多様な症状がみられたため、2か月後の6月に積極的勧奨の差し控えが実施されました。
日本医師会と日本医学会は、HPVワクチンに対するさまざまな情報がメディア等でとり上げられている中、科学的なエビデンスに基づく議論が重要であるとの判断から、平成26年12月に合同シンポジウム「子宮頸がんワクチンについて考える」を開催しました。
同シンポジウム終了後の記者会見において、日本医師会および日本医学会は、現にさまざまな症状で苦しんでおられる方々に対する診療の手引きを作成することを表明しました。
その後、専門家、実地医家の方々に作成に携わっていただき、今般、「HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き」が発刊の運びとなりました。
http://www.med.or.jp/
2015/08/20(木) 14:34
日本医師会・全国医学部長病院長会議は、8月19日、医師偏在解消策検討合同委員会がまとめた「医師の地域・診療科偏在解消の緊急提言-求められているのは医学部新設ではない-」を発表しました。
<趣旨>
2004年度に新医師臨床研修制度が創設され、臨床研修医が大学病院以外の病院を選ぶケースが多くなった。医師が不足した大学病院では、地域の医療機関への医師の派遣に困難を生じるようになった。そのため地域の医療機関では、新たな医師を確保することができず、医師不足が顕在化した。
このような状況を踏まえ、医学部入学定員は、2008年度から暫定的な増員が行われ、2010年度以降は地域枠を中心に引き上げられている。この結果、医学部入学定員は2007年度には7,625人であったが、2015年度には9,134人となり、1,509人増加した。これは、医学部15校の新設にも相当する増員である。このように、医師の絶対数の不足に対して一定の手当がなされており、順次、医学部定員増の効果が現れてくるものと期待される。
こうした中、一部にはさらに医学部を新設し、医師養成数の増加を図るべきだとの意見もあるが、現状の医師不足の本質は、医師の地域・診療科偏在であり、これらの解消こそ喫緊の課題であると考えられる。この課題解決のためには、医師自らが新たな規制をかけられることも受け入れなければならない。また、卒前教育の充実はもちろんのこと、それにつづく卒後教育の充実のためには現行の医師臨床研修制度の抜本的な見直しや適切な専門医制度の設計が必要である。
日本医師会・全国医学部長病院長会議は、現状に対する強い危機感の下、相当の覚悟をもって提言を取りまとめた。
<提言>
日本医師会・全国医学部長病院長会議は、医師の地域・診療科偏在の解消に向けて、大きな柱として、1.医師キャリア支援センター構想、2.出身大学がある地域での臨床研修、3.病院・診療所の管理者要件への医師不足地域での勤務経験の導入、4.地域ごと診療科(基本領域)ごとの医療需要の把握、5.医学部入学定員の削減と新たな医学部設置認可の差し止めを提言する。
http://www.med.or.jp/
2015/08/20(木) 13:52
奈良県は、10月24日13時30分~16時20分に奈良県文化会館国際ホールで「漢方薬シンポジウム2015」を開催します。テーマは「痛みと漢方~生活の中で傷みとどうつきあうか~」です。
「痛み」は、日常生活を健康に送る上で、なくてはならない警告信号です。客観的な物差しはなく、すべて自覚症状(軽い、強い、鈍い、鋭い、引っ張られるような、刺すような、などなど)に基づいて治療方針を考えていきます。
今回のシンポジウムでは、この「痛み」の病態を科学的に分析し、治療上漢方の考え方をどのように活かすかをシンポジストが発表し、紹介します。参加費無料。
基調講演は、奈良県立医科大学附属病院病院長古家仁氏の「痛みと漢方」で、パネルディスカッションでは、三谷和男氏(奈良県立医科大学大和漢方医学薬学センター特任教授、医師)をコーディネーターとして、パネリストの古屋仁氏、北村翰男氏(北村薬局、薬剤師)、野坂雄治氏(奈良市立奈良病院栄養室室長、管理栄養士)、栃岡佳樹氏(社会福祉法人恩賜財団済生会奈良病院リハビリテーション部技師長、理学療養士)が発表し、ディスカッションします。
問い合わせ・参加申し込みは、奈良県医療政策部薬務課(〒630-8501 奈良市登大路町30、TEL:0742-27-8673、FAX:0742-27-3029、E-mail:narayaku@office.pref.nara.lg.jp)まで。
http://www3.pref.nara.jp/hodo/item/50499.htm#itemid50499
2015/08/14(金) 12:35
日本薬学会近畿支部は、11月7日13時30分から大阪市中央区・薬業年金会館で市民公開講座を開催します。
講演は、阪大微生物病研究会・理事長山西弘一氏の「ワクチン開発 現在から未来へ」です。
有史以来、猛威を振るっていた天然痘は、世界保健機関、各国政府によるワクチンの接種活動が進められた結果、1980年に世界根絶宣言が行われました。しかしながら、近年の高病原性鳥インフルエンザウイルス、SARSやエボラウイルスなどによる感染症の危険にさらされており、新しいワクチンの開発が求められています。
本講演では、感染症とワクチン開発の現状、さらに新しい次世代ワクチンの開発について紹介します。
参加費は不要で、定員は120名(先着順)。申し込みは、11月2日までに往復はがき、FAX、E-mailのいずれかで、住所・氏名・電話番号(FAXで申し込む場合はFAX番号も)を明記の上、申し込むこと。折り返し受講票が送られます。
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町 京都大学薬学部内 「日本薬学会近畿支部 市民公開講座係」 E-mail:ykinki@pharm.kyoto-u.ac.jp、TEL&FAX:075-761-7849へ。(電話受付:月・水・金曜日10:00~15:00)
2015/08/11(火) 14:44
日本医師会は、8月5日、「BSL4の稼働に対する見解」を発表しました。
発表した見解は次の通りです。
去る8月3日に、塩崎恭久厚生労働大臣と武蔵村山市の藤野勝市長との会談において、国立感染症研究所村山庁舎をBSL4として稼働させることで合意したことについて、日本医師会としての見解を以下に述べる。
国立感染症研究所村山庁舎においては、1981年に一種病原体を取り扱うことのできるBSL4施設を整備していたが、地域住民の理解を十分に得られていないことから、実際にBSL4としては運用できない状況であった。
海外では、BSL4施設の整備が進められ、全世界で約40か所程度稼働しているが、主要先進8カ国(G8)の中では、わが国のみが施設を利用できない状況であり、わが国の感染症対策の推進や感染症研究の障害にもなっていた。
このようなことから、わが国においても、常に新興・再興感染症の発生、流行に備えた危機管理体制確立の必要性について、日本医師会としても、本年3月11日に「BSL4施設の早期稼働を求める声明」を公表するとともに、5月29日の自由民主党国際保健医療戦略特命委員会においても、「BSL4施設に関する日本医師会の見解」を述べたところである。
今回、国と地域の間で、国立感染症研究所村山庁舎をBSL4として稼働させることの合意に至ったことについては、わが国の感染症対策の推進に資するものとして評価するとともに、藤野市長はじめ武蔵村山市民の方々に敬意を表する。
これまでも、国においては、村山庁舎施設運営委員会の設置や施設見学会を行うなど、稼働について市民の理解を求めてきたところではあるが、稼働後においても、施設運営は、住民の安全・安心の確保を最優先に対応するとともに、地域住民の懸念を払拭するよう、情報公開やコミュニケーションを積極的に行っていくことを本会としても引き続き、国に対して求めていく所存である。
http://www.med.or.jp/
2015/08/11(火) 12:06
厚生労働省は、8月5日、「検体測定室における一連の採血行為での医行為に該当する部分」について、各検体測定室運営責任者に事務連絡を発しました。
今般、「日本再興戦略」改訂2015(平成27年6月30日に閣議決定)において、「利用者自身による一連の採血行為について、看護師等が利用者に対し、医行為に該当しないものとして介助することができる部分を明確化すること」とされたことを踏まえ、検体測定室における一連の採血行為のうち、医行為に該当する行為と該当しない行為を示すこととしたものです。
厚生労働省では、
そもそも、検体測定室における簡易な検査については、受検者が自らの責任の下に行うものであるため、検体測定室ガイドラインでは検体の採取やその前後の消毒・処置は受検者が行うこととしていますが、医行為に該当しない行為については、看護師等の有資格者等が介助等を行っても、関係法令に抵触するものではありません。ただし、検体測定室運営責任者は、医行為に該当しない行為について、仮に看護師等の有資格者等が介助等を行った場合、これに付随して医行為に該当する行為まで行うことがないよう、十分に留意することを求め、看護師等の有資格者等が医行為に該当する行為を受検者の代わりに行った場合、医療法等関係法令に抵触する、としています。
一連の採血行為のうち、医行為に該当する部分は以下の通りです。
①
手指の血行促進→手指に傷病等を有している場合は関係法令に抵触するおそれあり
②
指先の消毒→手指に傷病等を有している場合は関係法令に抵触するおそれあり
③
指先の穿刺→医行為
④
血液の絞り出し→医行為
⑤
血液の採取→手指に傷病等を有している場合は関係法令に抵触するおそれあり
⑥
傷口の手当→手指に傷病等を有している場合は関係法令に抵触するおそれあり
【一連の採血行為に関する留意事項】
(1)③指先の穿刺及び④血液の絞り出しについては、医行為に該当するものと考えられることから、法令上、医療機関に該当しない検体測定室では、看護師等の有資格者を含め、受検者の代わりに当該行為を行うことはできない。仮に、当該行為を受検者の代わりに実施した場合、関係法令に抵触することとなる。
(2)①手指の血行促進、②指先の消毒、⑤血液の採取及び⑥傷口の手当については医行為に該当しないと考えられるため、看護師等の有資格者でなくても、受検者の介助等を行うことができる。ただし、受検者が手指に傷病等を有しており、看護師等の有資格者等が手指に触れ、介助等をした場合、関係法令に抵触するおそれがある。
(3)検体測定室での検査は、受検者の自己責任に下に、自ら検体の採取を行うことができる方を対象として想定しているため、自己採血ができない方については、医学的管理の下、医療機関において検査を行うよう説明すること。
2015/08/10(月) 17:50
厚生労働省は、8月5日、「保健医療2035シンポジウム」の開催を発表しました。
本年2月から開催してきました「保健医療2035」策定懇談会が、6月9日に提言書をまとめました。
提言書には、保険者、医療提供者、国民各層への問題提起や国民的な議論が必要となる改革事項などもあることから、厚生労働省では、8月24日にシンポジウムの開催を企画しました。
シンポジウムは、8月24日14時30分~16時30分に東京大学本郷キャンパス伊藤謝恩ホールで開催されます。プログラム(予定)は、(1)塩崎厚生労働大臣挨拶、(2)東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授渋谷健司氏(「保健医療2035」策定懇談会座長)の基調講演、(3)パネルディスカッションです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000093216.html
2015/08/05(水) 16:05
厚生労働省は、8月3日、第105回看護師国家試験、第99回助産師国家試験、第102回保健師国家試験について発表しました。
◇第105回看護師国家試験
平成28年2月14日に北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県で施行します。
試験科目は、人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護学論及び看護の統合と実践。
合格発表は3月25日です。
◇第99回助産師国家試験
平成28年2月17日に北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県で施行します。
試験科目は、基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健及び助産管理。
合格発表は3月25日です。
◇第102回保健師国家試験
平成28年2月16日に北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県で施行します。
試験科目は、公衆衛生看護学、疫学、保健統計学及び保健医療福祉行政論。
合格発表は3月25日です。
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kangoshi/
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/josanpu/
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/hokenshi/
2015/08/03(月) 12:41
サンスターは、7月30日、第3回糖尿病川柳入賞作品を発表しました。
サンスターは、糖尿患者とその家族を支援する『糖尿病とうまくつきあう』サイトで、2015年6月2日から6月30日まで糖尿病に関わる川柳を募集、「第3回糖尿病川柳~糖尿病 川柳祭りで楽しもう~」を開催し、約430件のアイデア豊かな作品の中から、食事・運動・口腔ケアのテーマ別に、「ザ・ベスト川柳賞」を決定しました。
<ザ・ベスト川柳賞>
「減らないで 預金年金 インスリン」
「ダメダメと 言われて増える 爆食いよ」
「ランニング コーチの妻は 肥満体」
「腹回り 歯周り注意 糖尿病」
このほか、サンスターが発行しユーザーから高い評価を得ている糖尿病管理手帳「WITH NOTE」の2016年度版に掲載される川柳として「WITH NOTE賞」受賞作品を50句選出、また、食事・運動・口腔ケアの各テーマから、抽選で「ありがとう賞」も選びました。
<WITH NOTE賞>
「インスリン 打ってヒーロー 草野球」など50句
<ありがとう賞>
「おっかない 妖怪並みの 血糖値」など12句
『糖尿病とうまくつきあう』サイトは、2012年2月、糖尿病と生きる方々のパートナーとしての支援を行うべくオープンしたサイトで、糖尿病患者向け料理レシピや、生活習慣の改善を促す参加型コンテンツ、糖尿病の合併症の一つでもある歯周病情報、患者同士がネット上で健康や病気に関する意見や情報をシェアし、お互いを励ましあう場であるコミュニティの運用などを行っています。(URL:https://jp.diabetes.sunstar.com/)
http://jp.sunstar.com/
2015/07/31(金) 14:55