中央社会保険医療協議会の第224回総会は、4月25日に開催され、医療技術における費用対効果の導入に関する検討について審議し、了承しました。また、平成24年度診療報酬改定の結果の検証についても了承しました。
費用対効果については、費用対効果評価専門部会を設置、1号委員6名、2号委員6名、公益委員4名、専門委員4名に参考人3名で構成し、本年度は初回を6月中目途に開催、医療保険制度における費用対効果評価導入のあり方に係る論点・課題や費用対効果評価手法における技術的な論点・課題について検討を行います。年度内に概ね4回程度開催し、総会に結果を報告することとしています。
平成25年度は、24年度の検討結果を踏まえ、26年度診療報酬改定における試行的導入に向けた論点・課題等について検討を行い、26年度以降は24年度、25年度の検討結果及び26年度診療報酬改定における対応を踏まえ、更なる検討を継続します。
24年度の検討課題としては、次の通り示されています。
(1)医療保険制度における費用対効果評価導入のあり方に係る検討
①我が国の医療保険制度への活用方法
②評価の対象とする技術の考え方
③評価の実施体制
(2)評価手法における技術的な検討
(評価の実施に際して明確にすべき以下の事項等についての検討)
①評価手法
②データの取り扱い
(3)平成26年度改定での試行的評価の導入に向けた対象技術に係る検討
①試行的評価の対象技術の考え方
一方、平成24年度診療報酬改定の結果の検証については、特別調査(平成24年度調査)を実施することを了承しました。
これは、中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会において策定された「平成24年度診療報酬改定結果検証特別調査項目について」に基づき、特別調査を実施し、検証部会における平成24年度診療報酬改定の結果検証のための資料を得ることを目的として実施するもので、外部委託により実施することとし、実施に当たっては、検証部会委員、関係学会等により構成された「調査検討委員会」を設置し、具体的な調査設計、調査票の作成及び集計・分析方法等の検討を行うこととしています。
調査項目は、10項目について平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査として実施することとし、(1)(4)(5)(7)(9)(10)の6項目を平成24年度調査として実施することとします。
(1)救急医療機関と後方病床との一層の連携推進など、小児救急や精神科救急を含む救急医療の評価についての影響調査
(2)病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善についての状況調査
(3)歯科医師等による周術期等の口腔機能の管理に係る評価についての影響調査
(4)在宅医療の実施状況及び医療と介護の連携状況調査
(5)訪問看護の実施状況及び効率的な訪問看護に係る評価についての影響調査
(6)慢性期精神入院医療や地域の精神医療、若年認知症を含む認知症に係る医療の状況調査
(7)在宅における歯科医療と歯科診療で特別対応が必要な者の状況調査
(8)維持期リハビリテーション及び廃用症候群に対する脳血管疾患等リハビリテーションなど疾患別リハビリテーションに関する実施状況調査
(9)医療安全対策や患者サポート体制等に係る評価についての影響調査
(10)後発医薬品の使用状況調査
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000284x4.html