調剤医療費の動向25年度版を発表 厚生労働省
厚生労働省は、8月26日、「調剤医療費(電算処理分)の動向~平成25年度版~」を発表しました。
厚生労働省では、毎年、調剤医療費の動向及び薬剤の使用状況等を把握するために、電算処理分のレセプトを集計し、「調剤医療費(電算処理分)の動向」として発表しています。このたび、平成25年度の集計結果がまとまったため公表したものです。
【調査結果のポイント】
○ 平成25年度の調剤医療費(電算処理分に限る)は6兆9,933億円(対前年同期比伸び率6.1%)であり、処方せん1枚当たり調剤医療費は8,857円(伸び率+5.4%)であった。
その内訳は、技術料が1兆7,371億円(伸び率+2.1%)、薬剤料が5兆2,444億円(+7.5%)、特定保険医療材料料が118億円(+5.4%)であり、薬剤料のうち、後発医薬品が5,999億円(+21.0%)であった。
○ 処方せん1枚当たりの調剤医療費を年齢階級別にみると、年齢とともに高くなり、75歳以上では10,978円と、0歳以上5歳未満の3,255円の約3.37倍であった。
○ 後発医薬品割合は、平成25年度末で数量ベース(新指標)51.2%(旧指標33.2%)であり、年度平均でみると、数量ベース(新指標)が47.9%、数量ベース(旧指標)が31.1%(伸び幅+2.3%)、薬剤料ベースが11.5%(+1.2%、最高値は3月の12.7%)、後発医薬品調剤率が55.0%(+2.1%、最高値は2月の57.4%)であった。
○ 内服薬の処方せん1枚当たり薬剤料の伸び率は+6.7%となっており、この伸び率を「処方せん1枚当たり薬剤種類数の伸び率」、「1種類当たり投薬日数の伸び率」、「1種類1日当たり薬剤料の伸び率」に分解すると、各々▲0.0%、+3.5%、+3.2%であった。
○ 平成25年度の調剤医療費を処方せん発行元医療機関別にみると、医科では病院が2兆8,335億円、診療所が4兆1,237億円であり、処方せん1枚当たり調剤医療費は、病院が15,097円、診療所が6,958円であった。また、平成25年度末の後発医薬品割合は、数量ベース(新指標)で、病院が49.4%、診療所が52.3%であった。
○ 平成25年度の後発医薬品割合について、保険請求のあった薬局所在地の市町村別に集計した結果をまとめた。
http://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/13/gaiyou.html