24年度の保険医療機関等の指導・監査等の実施状況 厚労省が発表
厚生労働省は、1月31日、「平成24年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況」を発表しました。
概要は次の通りです。
1 指導・監査等の実施件数
個別指導 4,302件(対前年度比347件増)
適時調査 2,409件(対前年度比135件増)
監査 97件(対前年度比 64件減)
2 取消等の状況
・保険医療機関等 72件(対前年度比27件増)
(内訳)指定取消 31件(対前年度比11件増)
指定取消相当 41件(対前年度比16件増)
・保険医等 42人(対前年度比8人増)
(内訳)登録取消 35人(対前年度比8人増)
登録取消相当 7人(対前年度比4人増)
特徴等
・保険医療機関等の指定取消処分(指定取消相当を含む)の原因(不正内容)を見ると、不正請求(架空請求、付増請求、振替請求、二重請求)がそのほとんどを占めている。
・指定取消処分(指定取消相当を含む)に係る端緒として保険者、医療機関従事者等、医療費通知に基づく被保険者等からの通報が38件と取消(指定取消相当を含む)件数の半数以上を占めている。
・特定会社系コンタクトレンズ診療所に対し指定取消相当の取扱いとした件数が近畿厚生局管内を中心に20件に上った。
3 返還金額
保険医療機関等から返還を求めた額は、約130億3,890万円(対前年度比約47億4千万円増)
(内訳)
・指導による返還分 40億5,599万円(対前年度比約19億8千万円増)
・適時調査による返還分 72億2,491万円(対前年度比約16億4千万円増)
・監査による返還分 17億5,799万円(対前年度比約11億2千万円増)
◇指導・監査等の実施状況
<指導の実施状況(保険医療機関等:件、保険医等:人)>
○個別指導
医科:1,553件、5,074人、歯科:1,358件、1,854人、薬局:1,391件、2,245人、合計4,302件、9,173人
○新規指定個別指導
医科:2,205件、2,939人、歯科:1,522件、1,921人、薬局:2,376件、3,588人、合計6,103件、8,448人
○集団的個別指導
医科:4,835件、歯科:5,085件、薬局:3,702件、合計13,622件
<適時調査の実施状況>
医科:2,217件、歯科:22件、薬局:170件、合計2,409件
<監査の実施状況>
医科:53件、147人、歯科:35件、78人、薬局:9件、17人、合計97件、242人
<保険医療機関等の指定取消等及び保険医等の登録取消等の状況>
保険医療機関等
医科:指定取消13件、指定取消相当29件、計42件、歯科:指定取消13件、指定取消相当9件、計22件、薬局:指定取消5件、指定取消相当3件、計8件、合計:指定取消31件、指定取消相当41件、計72件
保険医等
医科:登録取消10人、登録取消相当2人、計12人、歯科:登録取消20人、登録取消相当4人、計24人、薬局:登録取消5人、登録取消相当1人、計6人、合計:登録取消35人、登録取消相当7人、計42人
<保険医療機関等の指定取消等に係る端緒>
(1) 保険者等からの情報提供 38件(保険者、医療機関従事者、医療費通知)
(2) その他 34件