matsuda's blog

2022年3月

令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計の結果を公表 厚生労働省

 厚生労働省は、317日、令和2年の「医師・歯科医師・薬剤師統計」の結果を公表しました。

 「医師・歯科医師・薬剤師統計」は、医師・歯科医師・薬剤師の性、年齢、業務の種別、従事場所、診療科名(薬剤師を除く)などによる分布を明らかにし、厚生労働行政の基礎資料を得ることを目的としており、医師法・歯科医師法・薬剤師法に基づき、医師・歯科医師・薬剤師が厚生労働大臣に2年に1度届け出た各届出票を集計の対象としています。

 【結果のポイント】

 〇医師・歯科医師・薬剤師の数

 いずれも、届出数は前回(平成30年)に比べ増加

 医師数:339,623人(前回に比べ12,413人、3.8%増)

 歯科医師数:107,443人(前回比2,535人、2.4%増)

 薬剤師数:321,982人(前回比10,693人、3.4%増)

 〇女性の医師・歯科医師・薬剤師の数と割合

 医師:77,546人、22.8%(前回比5,788人、8.1%増)

 歯科医師:26,913人、25.0%(前回比1,616人、2.4%増)

 薬剤師:197,740人、61.4%(前回比6,996人、3.7%増)

 〇主たる診療科が「小児科」「産婦人科・産科」「外科」の医師数。

外科=外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、気管食道外科、消化器外科(胃腸外科)、肛門外科、小児外科

 「小児科」:17,997人(前回比676人、3.9%増)

 「産婦人科・産科」:11,678人(前回比346人、3.1%増)

 「外科」:27,946人(前回比113人、0.4%増)

 〇従業地の都道府県別にみた医療施設に従事する人口10万人当たりの医師数

 全国では256.6人で、前回比9.9人の増加。

 最も多いのは徳島県(338.4人)、次いで京都府(332.6人)、高知県(322.0人)、最も少ないのは埼玉県(177.8人)、次いで茨城県(193.8人)、新潟県(204.3人)

 

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/20/index.html

                                          

2022/03/18(金) 15:32

合格率は医師91.7%、歯科医師61.6% 国家試験の合格発表 厚生労働省

厚生労働省は、316日、医師国家試験及び歯科医師国家試験の合格を発表しました。

 

◇第116回医師国家試験(25日、6日に実施)

出願者数:全体10,353人、新卒者9,473

受験者数:全体10,061人、新卒者9,232

合格者数:全体9,222人、新卒者8,774

合格率:全体91.7%、新卒者95.0%

合格基準は、

(1)    必修問題は、一般問題を11点、臨床実地問題を13点とし、

総得点が158点以上/197

但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点  について総点数の80%以上とする。

(2)    必修問題を除いた一般問題及び臨床実地問題については、各々11点とし、

総得点が214点以上/297

 (3 禁忌肢問題選択数は3問以下

 

◇第115回歯科医師国家試験(129日、30日に実施)

出願者数:全体3,667人、新卒者2,413

受験者数:全体3,198人、新卒者1,999

合格者数:全体1,969人、新卒者1,542

合格率:全体61.6%、新卒者77.1%

合格基準は、一般問題(必修問題を含む)を11点、臨床実地問題を13点とし、

1)領域A(総論)59点以上/99

 (2)領域B (各論~Ⅱ)106点以上/162

 (3)領域(各論Ⅲ~Ⅴ)131点以上/209

(4) 必修問題 64点以上/80

但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。

 

https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken01/about.html

https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken02/about.html

2022/03/18(金) 11:01

全品目適合 令和2年度後発医薬品品質確保対策事業検査結果報告書を公表 厚生労働省

 厚生労働省は、311日、令和2年度後発医薬品品質確保対策事業検査結果報告書を公表しました。

 後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品の特許終了後に、先発医薬品と品質・有効性・安全性が同等であるものとして厚生労働大臣が承認を行っているもので、厚生労働省は、安心して後発医薬品を使用できるよう、平成19年に「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」を、更に平成25年に「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を策定しました。

 これらに基づく取り組みの1つとして、平成20年度から「後発医薬品品質確保対策事業」を実施しており、令和2年度の結果がまとまったため公表するものです。

 都道府県の協力のもと、令和27月~令和33月に、市場流通している後発医薬品を入手し、品質検査を実施。検査品目は36成分528品目(参照品目としての先発医薬品31有効成分83品目を含む)で、溶出試験(26成分428品目)、崩壊・定量・力価試験(9成分95品目)、生物活性等試験(バイオ後発品)(3有効成分5品目)を実施しました。検査の結果、全品目適合(36成分528品目)でした。

 これまでの結果の推移は、平成29年度が782品目中適合779品目(適合率99.6%)、平成30年度が822品目中適合822品目(適合率100%)、令和元年度が697品目中適合697品目(適合率100%)、令和2年度が445品目中適合445品目(適合率100%)です。 

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212757_00006.html

2022/03/16(水) 10:04

Yahoo!JAPANと連携し情報提供の取り組みを開始 くすりの適正使用協議会

一般社団法人くすりの適正使用協議会(RAD-AR)は38日、YahooJAPANと連携し、Yahoo!検索で医療用医薬品に関する信頼性の高い情報をわかりやすく提出する取り組みの開始を発表しました。"(医療用医薬品名称)"と検索すると、検索結果上部に薬の効果や用法・用量、副作用などの情報を掲出するものです。

ユーザーは、「Yahoo!検索」で"(医療用医薬品名称)"と検索することで、協議会が提供する「くすりのしおり」に掲載されている、薬の効果や用法・用量、副作用や保管方法などの信頼性の高い情報を簡単に確認できます。

「くすりのしおり」は協議会が提供する、医療用医薬品情報をわかりやすい表現で記載したサービスで、製薬企業が直接作成および更新をしており、信頼性の高い情報をわかりやすく説明していることが特徴です。(https://www.rad-ar.or.jp/siori/

医療用医薬品は、医師や薬剤師からの説明がるほか、薬局から提供される薬剤情報提供文書にも説明が記載されていますが、協議会が「医療用医薬品の調べ方」について実施した調査によると、医療用医薬品の情報入手方法として、半数以上(57.5%)が「インターネットで調べる」と最も多い結果になり、多くのユーザーがインターネットで検索していることが窺えます。また、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が行っているくすり相談の内容別相談件数によると、医薬品の相談内容として最も多かったのが「安全性」(39.5%)、次いで「効能効果」(17.4%)、「用法用量」(7.4%)でした。

このような背景から、YahooJAPAN及び協議会は、ユーザーによりわかりやすく、信頼できる情報を提供すべく連携を開始したものです。

これにより、「自分がもらった薬についてもっと知りたい」「高齢の家族が服用している」医薬品の副作用について調べたい」などといった際に、医療用医薬品の名称を検索するだけでこのような疑問を解決できます。

 

https://www.rad-ar.or.jp/information/pdf/nr21-220308.pdf

https://www.rad-ar.or.jp/

2022/03/11(金) 10:01

令和3年度10月の医科医療費の動向を公表 厚生労働省

厚生労働省は、228日、最近の医科医療費(電算処理分)の動向として令和3年度10月分を公表しました。

厚生労働省では、毎月、医科(入院・入院外)医療費の動向等を迅速に把握するため、電算処理分のレセプトを集計した「医科医療費(電算処理分)の動向」を公表していますが、このたび令和3年度10月分の集計結果がまとまったため公表したものです。

【調査結果のポイント】

(1)   令和310月の医科医療費(電算処理分に限る)の伸び率(対前年度同期比)+1.3%で、受診延日数の伸び率は▲2.3%1日当たり医療費の伸び率は+3.7%であった。

(2)   制度別に医科医療費の伸び率をみると、被用者保険は+4.4%、国民健康保険は+0.8%、後期高齢者医療制度は▲0.2%、公費は▲1.2%であった。

(3)   医療機関種類別に医科医療費の伸び率をみると、医科病院の大学病院は+3.1%、公的病院は+1.2%、法人病院は+1.1%で、医科病院において病床数200床未満は+0.8%200床以上は+1.6%で、医科診療所は+1.0%であった。

(4)   都道府県別に医科医療費の伸び率をみると、東京都が+3.7%と最も大きく、秋田県が▲2.7%と最も小さかった。

(5)   年齢階級別(5歳階級)に医科医療費の伸び率をみると、50歳以上55歳未満が+10.4%と最も大きく、75歳以上80歳未満が▲5.4%と最も小さかった。

(6)   傷病分類別に前年度の医療費の割合が高かった傷病の医科医療費の伸び率をみると、循環器の疾患が▲1.0%、新生物が+0.7%、筋骨格系及び結合組織の疾患が+0.3%、腎尿路生殖系の疾患が▲0.9%、損傷、中毒及びその他の外因の影響が▲1.2%、呼吸器系の疾患が+1.9%であった。

(7)   診療内容別に前年度の医療費の割合が高かった診療内容の医科医療費の伸び率をみると、入院基本料、特定入院料等が+5.8%DPC包括部分が▲4.0%、薬剤料が+0.3%、検査・病理診断が+7.6%、手術・麻酔が▲1.9%であった。

 

https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/ika_iryou/2021/10/

2022/03/02(水) 14:52

令和3年度10月の調剤医療費の動向を公表 厚生労働省

厚生労働省は、228日、最近の調剤医療費(電算処理分)の動向として令和3年度10月分を公表しました。

 

(1)   令和310月の調剤医療費(電算処理分)6,461億円(伸び率:対前年度同期比▲1.8%)で、処方箋1枚当たり調剤医療費は9,456(伸び率+0.1%)であった。調剤医療費の内訳は、技術料が1,695億円(伸び率▲0.3%)、薬剤料が4,753億円(伸び率▲2.4%)で、薬剤料のうち、後発医薬品が953億円(伸び率▲5.8%)であった。

(2)   薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料5,553(伸び率▲0.9%)を、処方箋1枚当たり薬剤種類数、投薬日数、1種類1日当たり薬剤料の3要素に分解すると、各々2.74種類(伸び率▲0.7%)27.7(伸び率+1.7%)73(伸び率▲1.9%)であった。

(3)   内服薬の薬剤料3,795億円(伸び幅:対前年度同期差▲110億円)を薬効大分類別にみると、総額が最も高かったのは「その他の代謝性医薬品」の687億円(伸び幅+12億円)で、伸び幅が最も高かったのは「腫瘍用薬」の+33億円(総額437億円)であった。

(4)   処方箋1枚当たり調剤医療費を都道府県別にみると、全国では9,456(伸び率+0.1%)で、最も高かったのは高知県11,808(伸び率+2.8%)、最も低かったのは佐賀県7,930(伸び率▲0.6%)であった。また、伸び率が最も高かったのは高知県(伸び率+2.8%)、最も低かったのは福井県(伸び率▲1.9%)であった。

後発医薬品の使用状況については、後発医薬品割合は数量ベース(新指標)81.7%(伸び幅+0.4%)、薬剤料ベースが20.0%(伸び幅▲0.7%)、後発品調剤率が77.9%(伸び幅+0.8%)であった。なお、数量ベース(旧指標)では59.0%(伸び幅+0.8%)であった。数量ベース(新指標)は、「後発医薬品の数量」/「後発医薬品のある先発医薬品の数量」+「後発医薬品の数量」で算出。

後発医薬品の都道府県別状況をみると、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料は全国1,394円で、最高が北海道1,794円、最低が佐賀県1,176円、処方箋1枚当たり後発医薬品薬剤料の伸び率は全国▲4.0%で、最高が宮崎県▲0.9%、最低が奈良県▲6.1%、新指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国81.7%で、最高が沖縄県89.2%、最低が東京都78.1%、後発医薬品割合(薬剤料ベース)は全国20.0%で、最高が鹿児島県23.8%、最低が京都府17.2%、後発医薬品調剤率は全国77.9%で、最高が沖縄県84.0%、最低が東京都73.1%、旧指標による後発医薬品割合(数量ベース)は全国59.0%で、最高が沖縄県66.8%、最低が東京都54.8 %となっている。

 

https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/c-med/2021/10/

2022/03/02(水) 14:51