matsuda's blog

2013年1月

医薬品等の誤飲防止対策の徹底で通知 厚生労働省

厚生労働省は、14日付で、各都道府県・保健所設置市・特別区の衛生主管部()長宛に、「医薬品等の誤飲防止対策の徹底について-医療機関及び薬局への注意喚起及び周知徹底依頼」の通知を発しました。同時に、日本医師会や日本薬剤師会など関係団体にも通知について連絡しています。

また、独立行政法人医薬品医療機器総合機構は、19日、医薬品関連情報として、「医療安全情報」の「医薬品・医療機器に関連する医療安全対策」にこの通知を掲載しました。

なお、厚生労働省は、日本製薬団体連合会、日本OTC医薬品協会、日本包装技術協会の各会長宛にも「報告書においては、家族又は親族に処方された医薬品等の小児による誤飲事例が多いことが指摘されており、小児が開封しにくいチャイルドレジスタンス容器の採用は誤飲を防ぐために有効であるとして、事業者等は小児のいたずらや誤使用により事故が生じないような対策を施した製品開発に努めることが重要であると指摘されています。貴会におかれては、小児による医薬品等の誤飲防止等、医薬品の安全性の向上のためのご検討方よろしくお願いいたします」と通知しています。

 

都道府県などに対する通知の要旨は次の通りです。

 

今般、「平成23年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」(平成241227日付厚生労働省医薬食品局審査管理課化学物質安全対策室報告書)が公表され、特に小児の誤飲事故に関する報告において、医薬品・医薬部外品の誤飲による要処置事例、入院事例が多く報告されています。なかでも医療用医薬品については、家族や親族に処方された医薬品を誤飲している事例が多いとされています。

誤飲事故を起こした年齢についてみると、特に自ら包装をあけて薬を取り出せるようになる1~2歳児にかけて多くみられるとされ、医薬品がテーブルや棚の上に放置されていた等、保管を適切に行っていなかった時や、保護者が目を話した隙に小児の誤飲事故が多く発生しています。また、甘い味のついた口腔内崩壊錠の大量誤飲事例が報告されているとともに、シロップ等、小児が飲みやすいように味付けしてあるものは、小児がおいしいものとして認識し、冷蔵庫に入れておいても自ら取り出して誤飲する例も珍しくないと報告されています。

つきましては、医薬品の誤飲事故、特に小児による医薬品の誤飲を防ぐため、下記の留意事項について、貴管下の医療機関及び薬局等への周知方よろしくお願いします。

 

                         記

 

1.患者の家族等、特に小児による誤飲が生じないように、処方または調剤にあたっては、医薬品を小児の手の届かない場所に保管するなど、適切な保管及び管理をするよう、患者及び家族等に十分注意喚起すること。

2.高齢者等自ら医薬品の保管・管理が困難と思われる患者に対しては、家族等介護者に対して注意喚起を行うこと。

 

2013/01/10(木) 14:32

武田薬品が市民活動助成プログラムの助成対象プロジェクト確定

武田薬品工業は、市民活動助成プログラム「タケダ・ウェルビーイング・プログラム2012-長期療養の子どもたちに"生きる力"を-」の助成対象プログラムを確定し発表しました。

2009年から開始されたプログラムは、長期にわたり病気で療養する子どもとそのご家族を支援する団体の活動を助成する5年間のプログラムで、武田薬品の寄付をもとに、特定非営利活動法人市民社会創造ファンドが運営しています。

対象分野は、長期療養の子どもとその家族に対して、生活の質を高め豊かな心をはぐくむ支援活動分野。計画型助成(非公募)で、助成対象となるプロジェクトは、市民社会創造ファンドが1年ごとに見直し、プロジェクト内容を検討し、専門家の助言を受けた後、審査会で決定します。本年度は下記の5件を助成します。助成金総額は927万円です。助成期間は基本的に1年以内です。

武田薬品は、人々の「いのち」に携わる製薬企業として、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献するとともに、医薬品の提供だけでは十分にサポートしきれない患者さんやそのご家族への支援を通じて、引き続き社会に貢献していきます。

 

     2012年度のプロジェクト概要と助成対象団体

①小児病棟/小児センターにおける絵本カーニバルの開催:特定非営利活動法人絵本カーニバル(東京)

②小児がん経験者による全国交流会の開催:小児がんネットワークMN(みんななかま)プロジェクト(東京)

③全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク立ち上げの実施:全国小児病棟遊びのボランティアネットワーク(東京)

④あそびかた研究会~長期入院・在宅療養しているこども達ときょうだいとの遊び方を学ぶ~の開催:一般社団法人こどもホスピスプロジェクト(大阪)

⑤地域における長期入院の子どもたちへの遊びの提供とコーディネーターの育成(2010年度・2011年度とあわせて3回目の助成)(千葉):特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センター

 

http://www.takeda.co.jp/

2013/01/09(水) 15:57

医薬品データシートデータベース運用停止 日本薬剤師会

日本薬剤師会は、17日、「医薬品データシートデータベース」の運用停止について発表しました。

日本薬剤師会では、平成184月の診療報酬改定を契機とした国の後発医薬品の使用促進策に鑑み、先発医薬品と後発医薬品のデータをコンパクトにまとめたデータベースとして、同年12月より「医薬品データシートデータベース」を公開し、会員への情報提供を行ってきました。

一方、今日では、事業を開始した当初と比べ、状況は大きく変化しました。

平成18年当時は、前記情報の入手に多大な労力を必要としていましたが、近年では、各製薬企業の情報提供体制の充実に加え、日本ジェネリック製薬協会が運用するデータベースの構築、独立行政法人医薬品医療機器総合機構によるインタビューフォームの提供等により、情報の入手に関する環境は大きく進歩しました。

これらを勘案し、日本薬剤師会では「医薬品データシートデータベース」が所期の目的を達したと判断し、平成253月末をもって運用停止することとしました。

 

http://www.nichiyaku.or.jp/

2013/01/09(水) 12:05

平成24年人口動態統計の年間推計を発表 厚生労働省

厚生労働省は、11日、「平成24(2012)人口動態統計の年間推計」を発表しました。

推計項目は、(1)平成24年の出生数、死亡数、婚姻件数、離婚件数及び死産数、(2)平成24年の主な死因(悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患)別死亡数です。

 

1 出生数:出生数は1033000人、出生率(人口千対)8.2

      推計される。

2 死亡数:死亡数は1245000人、死亡率(人口千対)9.9

      推計される。

なお、主な死因の死亡数は、第1位悪性新生物361000人、第2位心疾患196000人、第3位肺炎123000人、第4位脳血管疾患121000人と推計される。

また、死産数は25000胎、死産率(出産千対)23.6と推計される。

3 自然増減数:自然増減数は△212000人、自然増減率(人口千対)は△1.7と推計される。

4 婚姻件数:婚姻件数は669000組、婚姻率(人口千対)5.3と推計される。

5 離婚件数:離婚件数は237000組、離婚率(人口千対)1.88と推計される。

 

なお、死因順位別死亡数の年次推移は下記の通りです。(確定数)

平成12年:第1位悪性新生物295484人

         第2位心疾患146741

 第3位脳血管疾患132529

 第4位肺炎86938

平成17年:第1位悪性新生物325941

         第2位心疾患173125

 第3位脳血管疾患132847

 第4位肺炎107241

平成22年:第1位悪性新生物353499

     第2位心疾患189360

 第3位脳血管疾患123461

 第4位肺炎118888

平成23年:第1位悪性新生物357305

     第2位心疾患194926

 第3位肺炎124749

 第4位脳血管疾患123867

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei12/index.html

2013/01/07(月) 12:41