厚生労働省は、9月2日、平成25年(2013年)医療施設(動態)調査・病院報告の概況を発表しました。
「医療施設調査」では、平成25年10月1日現在における全国の医療施設数は179,855施設で、そのうち、「休止・1年以上休診中」の施設を除いた「活動中の施設」は177,769施設(医療施設総数の98.8%)となっています。
「医療施設調査」の結果は、「施設数」で(1)施設の種類別にみた施設数、(2)開設者別にみた施設数、(3)病床の規模別にみた施設数、(4)診療科目別にみた施設数:1)病院における標榜する診療科目別施設数、2)小児科、産婦人科、参加を標榜する施設数、「病床数」で(1)病床の種類別にみた病床数、(2)開設者別にみた病床数、(3)都道府県別にみた人口10万対病院病床数、がまとまられています。主な概要は次の通りです。
施設数
(1) 施設の種類別に見た施設数
全国の医療施設は177,769施設で、前年に比べ578施設増加している。
病院は8,540施設で、前年に比べ25施設減少しており、一般診療所は100,528施設で376施設増加、歯科診療所は68,701施設で227施設増加している。
施設数を施設の種類別にみると、精神科病院は1,066施設で、前年に比べ5施設減少、一般病院は7,474施設で19施設減少している。
一般病院のうち「療養病床を有する病院」は3,873施設(病院総数の45.4%)で、前年に比べ19施設減少している。
一般診療所は「有床」が9,249施設(一般診療所総数の9.2%)で、前年に比べ347施設減少し、そのうち「療養病床を有する一般診療所」は1,231施設で、前年に比べ77施設減少している。「無床」は91,279施設(同90.8%)で、前年に比べ723施設増加している。
(2) 開設者別にみた施設数
施設数を開設者別にみると、病院は医療法人が5,722施設(病院総数の67.0%)と最も多く、次いで、公的医療機関が1,242施設(同14.5%)となっている。一般診療所は個人が45,006施設(一般診療所総数の44.8%)と最も多く、次いで、医療法人が38,544施設(同38.3%)となっている。歯科診療所は個人が56,170施設(歯科診療所総数の81.8%)と最も多くなっている。
これを前年からの増減数でみると、病院は個人が28施設減少している。一般診療所は医療法人が838施設増加し、個人が208施設減少している。歯科診療所は、医療法人が433施設増加し、個人が208施設減少している。
この1年間で開設者を変更した施設は、病院107施設、一般診療所1,109施設、歯科診療所530施設で、このうち開設者を個人から医療法人へ変更した施設は、病院23施設、一般診療所892施設、歯科診療所439施設となっている。
(3) 病床の規模別にみた施設数
施設数を病床の規模別にみると、病院は「50~99床」が2,168施設(病院総数の25.4%)となっており、一般診療所は「10~19床」が6,248施設(有床の一般診療所総数の67.6%)となっている。
この1年間に病床の規模を変更した病院は456施設あり、このうち増床した施設は158施設、減少した施設は298施設となっている。
療養病床の規模別にみると、病院は、「50~99床」が1,434施設(療養病床を有する病院総数の37.0%)となっている。
一般診療所では、病床の規模を変更した一般診療所は393施設あり、このうち増床した施設は53施設、減床した施設は340施設(うち無床への変更276施設)となっており、有床から無床への変更が多くなっている。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/13/index.html