散髪

今日はあいにくの雨ですが、気温は昨日から上がって過ごしやすくなりましたね。本当、もうすぐ春が訪れます。先日息子に「散髪屋さんで髪切らないの?」と聞くと、「いや、お父さんでいい」と言われ、親離れが遅くなるのではという不安と少し嬉しい気持ちで伸びた髪をチョキチョキ。産まれてからずっと私が髪を切っていますが、いろいろ会話もできて良い時間になっています。もちろん、失敗してしてますけどね(笑) さて、いつまで切らしてもらえるのやら…。でも「もういい」と言われる日がくればそれはまた成長ということでしょう。

そんな散髪する際の道具はスキバサミと普通のハサミの二つですが、薬局でも錠剤を半分にする際に錠剤ハサミを使用します。錠剤を半分に?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。例えば○○錠10mgという錠剤、いつもは1錠で服用していたが、体調がよくなったので半分の量にしようと半分の量にしましょうとなると○○錠10mgを0.5錠とお医者さんが指示をした場合、薬局では錠剤を半分に切るという作業をして患者さんにお渡しします。

この半分の量(0.5錠)にするという手段以外に他にも手段は存在します。一つは薬の規格があれば○○錠5mgを1錠でとお医者さんは指示する場合もあります。この半量の規格が発売されているかはメーカーさんによりますが、販売されていればこの選択の方が薬の保管・管理という観点からすれば良い選択になります。0.5錠にする場合、PTPシートから出しているため、湿気や光に弱い薬であれば効力が低下する可能性もありますし、人が半分に切っているので微妙な誤差で必ずしも完璧な半分とは言い切れない状態になっているとなってしまうからです。ただし、この微妙な誤差が体に影響を与えることはほとんどないでしょう。

そして、もう一つは後発医薬品(ジェネリック)を選択するという方法です。最近の処方箋は一般名処方で処方されることが多くなり、患者さん自身で先発医薬品か後発医薬品を選べるようになっています。先発医薬品の○○錠10mgを0.5錠を先発医薬品の5mgの1錠に変更する場合、お医者さんの許可(疑義照会)が必要ですが、先発医薬品の○○錠10mgを0.5錠を後発医薬品の5mgの1錠へ変更することは調剤薬局で行うことができます。

最後に一つだけ、薬の値段です。薬の値段は薬の種類によって変わってきますが、後発医薬品の半分量1錠を選択する場合、若干薬の値段が高くなってしまいます。こちらに関してはいつもの薬局とよく相談してどれを選択するかは患者さん自身で決めるようにお願いします。

<例> 先発医薬品→先発 後発医薬品→後発 と記載

先発 ○○錠10mg 0.5錠 100円

→ 後発 △△錠10mg 0.5錠 50円 or 後発 △△錠5mg 1錠 60円

 

ということで、ハサミから随分話はそれましたが今回はこのへんで。そろそろバリカン買おうかな…。