コロナ 恐るべし

お久しぶりです。薬剤師の片岡です。自粛、自粛、自粛…。

そういえば県外に出たのはいつぶりだろうか…。もう半年以上出張も行ってないし、遊びにも行ってない。これだけ頑張って耐えているのに、恐るべしコロナウイルス。

今回は、風邪ってどうなってるの?という疑問を考えていきます。

ちなみに 風邪…上気道に微生物が感染することで発症する病気 です。ここでいう原因微生物は約90%がウイルスで残りの10%が細菌やウイルス以外の感染と言われています。

つまり薬局で良く聞くこのセリフ

『風邪やのに、先生(お医者さん)が抗生物質だしてくれないの!』

このセリフを良く耳にします。でも先程説明したように風邪の原因のほとんどウイルスが原因ということは、細菌に効果のある抗生物質では効果がないということです。これは非常に重要な事です。近年、薬物耐性菌というフレーズを耳にしたことはありませんか?抗生物質を使い続けると細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、薬が効かなくなってしまいます。おっと話が逸れましたが、これだけは押さえておいてください。お医者さんから処方された抗生物質は必ず飲み切ってください。

さて、風邪の原因の約90%はウイルスですが、その種類は多く判明できないものもあるため100種類以上あると言われています。今流行しているコロナウイルスもその一つになるわけです。

ウイルスの多くは飛沫感染で感染します。感染者から出た飛沫が、直接もしくは人の手などを介して間接的に目や鼻の粘膜にくっつくことで感染します。もちろん飛沫量が多ければ多いほど感染するリスクが高くなります。

ウイルスが細胞の中に入ってくるとウイルスに対抗するために様々な免疫反応が働きます。それにより炎症反応が起こります。その炎症反応の結果、発熱やのどの痛み、鼻水などの症状が起こるわけです。

そんなウイルスと対抗するにはこれ!

消毒                                   コロナウイルス…アルコール(70%~95%推奨)が有効です。頻回に人が触れる場所、共有する物はしっかり消毒を。

・ワクチン                                 コロナウイルスワクチン…副作用も心配されるが、それ以上に効果が上回ると言われており接種推奨。

・抗ウイルス薬                                   コロナ抗ウイルス薬…現在特効薬はなく、試験段階です。

となります。と、当たり前ですが、予防で一番効果があるのは『手洗い・うがい』です。これが基本です。忘れずに!

一刻も早く、終息することを願っています。