来週はまた忙しそうなので、少し早いですが土曜日の更新です。今日はセンター試験ですね。毎年振り返ってるので、振り返るのは止めておきましょう。もう思い出せない…(笑)
来週、長男はマラソン大会、次男はもうすぐ発表会…3学期はイベントが目白押しですね。いろいろ始めようと言いながら運動不足が深刻な私、明日は少し体を動かしに公園にでも行こうかと思います。
さて、今回は『薬局の待ち時間』です。どうですか?長いですか?それとも全然苦にならないですか?申し訳ないですがうちの薬局は決して早くはないです。今日はその理由(言い訳)を話そうと思います。
理由その一:処方箋に基づき薬を数回チェックする 通常薬局には薬剤師が1人だったり、複数だったり形態は様々ですが、1回しか確認を行なわないということはほとんどないと思います。その理由は、まずは薬が処方箋の指示通りかの確認。そして、処方監査といって、処方内容が適切かどうかの確認。さらに保険内容の確認などを行ないます。処方箋には様々な情報が記載されています。その情報を汲み取り、確認しています。
理由その二:調剤するのに時間がかかる場合がある 薬は処方医の指示により、1錠を半分にする0.5錠や、全ての薬をまとめて一つにする一包化、その他にも粉薬を計ったり、水剤を計ったりする場合や、軟膏の混ぜ合わせもあります。これらの調剤にはどうしても時間がかかります。
理由その三:薬の在庫がない場合がある 薬の種類は現在1万5千種類ほどあります。新しい薬もどんどん出てきており、その全ての薬を薬局に備蓄することは不可能です。なので処方される可能性がある薬をある程度絞ってどこの薬局も在庫をしています。なので処方箋はどこの薬局でも受け付けることはできますが、薬がすぐに揃わないという事態が発生してしまいます。
理由その四:疑義照会 薬剤師は薬剤師法24条で「薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない」と規定されています。つまり処方内容に疑問があればDrに確認しなければお渡しすることができないのです。確認する際、取次ぎや薬内容の変更等で時間がかかってしまいます。
理由その五:人手不足と繁忙 今薬剤師は業界全体で人手不足とされており、どこの薬局も人手に困っています。体調不良などで店舗薬剤師が休んでしまう場合などもあり、患者さんが集中してしまう時間には、いつも以上に時間がかかってしまいます。
などが原因で調剤薬局で待ち時間がかかってしまっているのが現状です。そんな待ち時間を少しでも解決する方法がいくつかあるので思いつく範囲で紹介します。
方法その一:後日取りに行く 処方箋の期限は処方日を含めて4日間です。処方箋をもらった日、薬局が混雑しているのであれば処方箋を預けて後日取りにいけば薬はできているはずなのでスムーズに薬をもらうことができます。この場合の注意点が一つ。いつももらっている薬であり、尚且つ後日まで薬が余っている場合でないとできません。薬が余っていても、薬が変更していればその薬を服用しなければいけないので、後日ではなく当日薬をもらう必要があります。
方法その二:FAXや電子お薬手帳を活用する 病院によっては調剤薬局専用FAX機を設置しているところもありますし、最近では電子お薬手帳に処方箋をカメラで撮って薬局にメールで送れる機能がついているものもあります。来局する前に処方箋を送付して、来局した時にはできているという方法もあります。この場合の注意点は、送付した薬局で混雑していた場合、あらかじめ情報を送っていてもできていない時があります。しかし、待ち時間の短縮には確実につながる方法です。
方法その三:初めてもらう薬はあらかじめ在庫があるか確認する いつも通っている薬局はいつもの薬の在庫はあっても初めてもらう薬はないかもしれません。あらかじめ電話などで確認しておけば、在庫がなくても行くまでの間に注文して揃えることも可能です。事前に電話するだけで在庫がなくて困るということを防ぐことができます。
その他にもいろいろな薬局で時間を短縮する取り組みをしているはずです。自店でも自動分包機を導入したり、待合環境を良くしたり、スタッフを教育したりしていますが、それでもまだまだ患者さんのご要望に沿えていない部分がたくさんあります。日々、努力してまいりますので今後ともよろしくお願いします。
今回は、薬局の待ち時間についてでした。もし気になる内容があれば、いつもの薬局の薬剤師さんに聞いてみてください。