後発医薬品 あれこれ

おはようございます。朝随分寒くなりましたね。危なく今日も二度寝してしまった薬剤師の片岡です。やはり布団が恋しい季節、朝辛いです。が、そんなこと言ってられませんね。今週も頑張っていきます。

さて、今回は『後発医薬品 あれこれ』 ということで後発医薬品(ジェネリック)についてお話をします。まずは先発医薬品と後発医薬品についてですが

先発医薬品…長い月日をかけて新しい成分の有効性、安全性を研究、確認し厚生労働省の許可を得て販売製造される新薬のこと

後発医薬品(ジェネリック)…先発医薬品の特許が切れ、厚生労働省の認可を得て製造販売される、先発医薬品と同じ有効成分を含む医薬品のこと 先発医薬品よりも研究費を抑えることができるため薬の値段が安く設定されています。

日本の国民皆保険制度で医療費はどんどん増加しており、その中で薬剤費が占める割合も多くなっています。後発医薬品は医療費の削減を期待されています。よく耳にするのが「先発医薬品と後発医薬品は違うんでしょ?」です。この質問にはいつも困ってしまうのですが一言で言うと全く同じのもあるし、少し違うのもあるが私の回答です。

後発医薬品の説明で同じ有効成分を含む医薬品と説明しましたが、逆に言えば有効成分は同じでもそれ以外は同じでなくても良いということです。何が違ってくるかといえば形・色・添加物です。なので後発医薬品メーカーで薬の見た目が違います。しかし同じ効果であることは国が認めています。良い意味で選択肢が増えて自分が好きなメーカーがあればそれを選択することも可能になっています。

そして後発医薬品の中にはAG(オーソライズドジェネリック)と言われ、先発医薬品と全く同じで薬の値段だけが安い薬があります。これは本当にオススメです。だって本当に全く同じで、先発医薬品と同じ工場で製造されているわけですから。後発医薬品はちょっと と思っている方、まずはAGから試してみてはどうでしょうか?ただし、全ての薬にAGがあるわけではないので注意してください。

さて現在数多くの後発医薬品メーカーがありますが、私達薬局が何を評価してメーカーを選んでいるかというと、安定供給です。実はたまにあるのですが、急に販売中止してしまう事例です。そして、出荷規制です。メーカーからの供給が出来ないので薬局で注文できないこともしばしばあります。困りますよね?そうなんです困るんです。だからいつも同じメーカーの薬を渡すことができるように安定供給ができるメーカーを選んで購入しています。

今の後発医薬品の変更率をご存知でしょうか?後発医薬品が存在する医薬品で後発医薬品を変更しているのは約73%(2018年.3月時点)です。どう思いますか?私は結構高いなと感じました。薬局に行く際に、きっと後発医薬品への変更を問われると思います。ぜひその際の知識としてご活用ください。