令和5年度医師臨床研修マッチング結果を公表 厚生労働省
厚生労働省は、10月26日、令和5年度の医師臨床研修マッチング結果を公表しました。
医師臨床研修マッチング協議会が実施した令和5年度(令和6年度から研修開始)の医師臨床研修マッチングにより、臨床研修を受けようとする者(医学生等)と臨床研修を行う病院の研修プログラムの組み合わせが決定し、医師臨床研修マッチング協議会より情報提供があったため、公表したものです。
医師臨床研修マッチングは、平成16年度に医師の臨床研修が義務化されたことに合わせ導入され、臨床研修を受けようとする者(医学生等)と臨床研修を行う病院の研修プログラムを、お互いの希望を踏まえて、一定の規則(アルゴリズム)に従って、コンピュータにより組み合わせを決定するシステムです。
1.概要
〇マッチングの募集定員:10,895人(昨年度10,844人)
〇希望順位登録者数:9,913人(昨年度9,924人)
〇内定者数:8,968人(昨年度8,995人)
〇内定率:90.5%(昨年度90.6%)
内定者とは、今回のマッチングにより、希望順位を登録した研修希望者のうち、臨床研修を受ける病院が内定した者。
2.地域別の内定者数の状況
〇大都市部のある6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)を除く41道県における内定者数は5,289人(昨年度5,357人)であり、その割合は59.0%(昨年度59.6%)で昨年度から減少した。
平成16年度の医師臨床研修制度の導入以降、研修医が都市部に集中する傾向が続いたため、平成22年度の研修から都道府県別の募集定員の上限を設定するとともに、平成27年度の研修からは全国の募集定員の合計を研修希望者数に徐々に近づける目標設定を行うなど、研修医の都市部への集中を是正するための取組を実施しています。
〇内定者が増えた県(令和4年度から令和5年度、対前年度比上位5県)
山形県:56人→75人(対前年度比+33.9%)
奈良県:98人→126人(対前年度比+28.6%)
長崎県:89人→111人(対前年度比+24.7%)
青森県:73人→85人(対前年度比+16.4%)
石川県:83人→95人(対前年度比+14.5%)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000180824_00007.html