令和5 年度7月分の医科医療費の動向を公表 厚生労働省
厚生労働省は、11月24日、最近の医科医療費(電算処理分)の動向として令和5年度7月号を公表しました。
厚生労働省では、毎月、医科(入院・入院外)医療費の動向等を迅速に把握するため、電算処理分のレセプトを集計した「医科医療費(電算処理分)の動向」を公表していますが、このたび令和5年度7月分の集計結果がまとまったため公表したものです。
【調査結果のポイント】
(1) 令和5年度7月の医科医療費(電算処理分に限る)の伸び率(対前年度同期比)は+4.3%で、受診延日数の伸び率は+2.4%、1日当たり医療費の伸び率は1.8%であった。
(2)
制度別に医科医療費の伸び率をみると、被用者保険は+3.1%、国民健康保険は▲0.7%、後期高齢者医療制度は+7.8%、公費は+6.3%であった。
(3)
医療機関種類別に医科医療費の伸び率をみると、医科病院の大学病院は+9.4%、公的病院は+7.0%、法人病院は+4.2%で、医科病院において病床数200床未満は+3.9%、200床以上は+6.7%で、医科診療所は+0.5%であった。
(4)
都道府県別に医科医療費の伸び率をみると、沖縄県が+10.3%と最も大きく、佐賀県が+0.6%と最も小さかった。
(5)
年齢階級別(5歳階級)に医科医療費の伸び率をみると、75歳以上80歳未満が+11.2%と最も大きく、20歳以上25歳未満が▲7.2%と最も小さかった。
(6)
傷病分類別に前年度の医療費の割合が高かった傷病の医科医療費の伸び率をみると、循環器系の疾患が+3.8%、新生物が+6.8%、筋骨格系及び結合組織の疾患が+5.0%、腎尿路生殖系の疾患が+3.4%、損傷、中毒及びその他の外因の影響が+7.4%、呼吸器系の疾患が+17.8%であった。
(7)
診療内容別に前年度の医療費の割合が高かった診療内容の医科医療費の伸び率をみると、入院基本料、特定入院料等が+7.7%、DPC包括部分が+7.0%、薬剤料が+11.0%、検査・病理診断が▲3.6%、手術・麻酔が+6.1%であった。
https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/ika_iryou/2023/07/