matsuda's blog

京都薬大が京都橘大と合同多職種連携教育 4つの医療系学科で

京都薬科大学と京都橘大学は、各専門職の能力を活かしチーム医療に貢献する人材を育成するため、4つの医療系学科による合同多職種連携教育(IPE)を1215日に京都薬科大学で開催します。多様化する患者対応のためのチーム医療を推進できる人材育成の一環としてIPEInterprofessional Education)を合同で開催するものです。

当日の参加者は、京都薬科大学が薬学部薬学科5年次生12人、京都橘大学が看護学部看護学科4年次生12人、健康科学部理学療法学科4年次生4人、作業療法学科4年次生12人の合計40人で、両大学の教員により設定された1つのシナリオ事例を用い、各学科の学生たちが学んできた専門知識を駆使して最適の医療について共に考えます。

初めに、同じ学科の学生同士で編成されたグループでの討議と発表を行い、次に学科混成により編成されたグループでの討議と発表を行うことで、チーム医療の有効性と共通の目標(アウトカム)を設定する難しさについてより深く考える機会としています。

20244月から始まる医師の残業上限規制に向け、チーム医療・地域連携はますます重要性を増すとともに、多職種へのタスク・シフティングの推進を求められており、そうした中で、本プログラムを通して、チーム医療に関わる各専門職が自らの能力を活かし、より能動的に対応していく力を養うことで、医療現場全体の改革にもつなげていきたいと考えています。

共に京都市山科区で医療系学部を持つ両大学は、多職種連携教育を核に教育研究協力に関する包括協定を20193月に締結。また、京都橘大学が採択された、(公財)大学コンソーシアム京都と京都市による大学を挙げた地域連携の取り組みを促進する「学まち連携大学」促進事業の一環としても、合同多職種連携教育のさらなる充実を目指しています。

本取り組みは、実際の医療現場において、チームの中で個々の専門性を活かし、患者のための治療・ケアの提案ができる実質的な力を身につけるモデルケースとなり得るもので、今後もプログラムの充実を図り、より専門性と実践能力の高い人材を育成し、地域医療への貢献を目指していきます。

2022/12/08(木) 12:39