医療用医薬品の情報入手先 インターネットからが増加 くすりの適正使用協議会が調査
一般社団法人くすりの適正使用協議会(RAD-AR)は、5月20日、医療用医薬品の情報入手先に関する調査結果を発表しました。これは、過去3年間に医療用医薬品を処方されたことがある一般の方1,200名を対象に、医療用医薬品の調べ方について調査したもので、情報の入手先はインターネットからが増加しています。
スマホ利用率が83%を超えた現在、医療用医薬品の関する情報の入手先は、医療関係者と同程度までにインターネットの利用が増加しました。協議会が1995年から行ってきた調査と比較しても、インターネットを利用した情報検索が増加している傾向が伺われます。
<処方された医療用医薬品の調べ方>
インターネットで調べる(アプリ含む):57.5%、薬剤師に聞く:51.5%、医師に聞く:51.4%、看護師に聞く:5.1%、電子お薬手帳についているリンクで調べる:4.8%、家族・知り合い(医療者でない)に聞く:4.2%、書籍・雑誌で調べる:3.5%、その他:0.2%、調べることはない:12.2%
一方、医療用医薬品の情報をインターネットで調べる際、64.8%は「決まった情報やサイトはない」としており、うち22.2%は検索上位を見ているという結果になっています。健康や医療では、信頼できる情報へのアクセスが大切ですが、検索上位が必ずしも正しい情報とは限らないことには注意が必要、としています。
医療用医薬品の情報を提供している主なサイトの認知状況は、「知っている」がいずれも6%以下で、どのサイトも認知度が低い状況です。
調査対象は、全国の20歳~79歳男女(医療従事者は除く)1,200人で、2020年9月23日~24日にインターネット調査により行われました。
2021/05/21(金) 17:56