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2020年喫煙意識調査報告を発表 喫煙医師は男性7.1%・女性2.1% 日本医師会

日本医師会は、127日、2020年喫煙意識調査報告を発表しました。

日本医師会では、禁煙推進活動の一環として、会員への喫煙意識調査を2000年、2004年、2008年、2012年、2016年の4年ごとに実施しており、2020年においても再度調査を実施して、会員の喫煙の現状とその関連要因に関して把握しています。調査は日本大学医学部社会医学系公衆衛生学分野に委託しました。

対象は、201911月時点の日本医師会院の中から無作為に抽出した男性6,000名、助成1,500名で、7,500名の対象者の中から除外者を除く7,363名を対象とし、反応例5,588名のうち、性別・年齢・喫煙状況不明の者を除く5,489名を解析しました。

<結果要約>

2020年の喫煙率:男性医師7.1%、女性医師2.1%

〇男女ともに、喫煙率は2000年の調査開始以降、調査回数を追うごとに低下してきている。

〇年齢階級別では、男性は20~399.0%40~498.6%50~597.5%60~698.1%70歳以上4.5%。女性は20~391.0%40~491.3%50~592.3%60~693.3%70歳以上2.0%。男女ともに、ほぼ全ての年齢階級で喫煙率の低下傾向が認められた。

〇診療科ごとにみると、男性では、内科6.0%、呼吸器科4.0%、循環器科3.0%、消化器科8.4%、外科8.1%、整形外科8.2%、小児科5.1%、産婦人科11.9%、精神科11.6%、皮膚科9.1%、泌尿器科12.9%、眼科8.6%、耳鼻咽喉科5.8%、健診科1.7%全ての診療科で喫煙率の低下傾向が認められた。

〇女性では、内科1.5%、呼吸器科0.0%、循環器科0.0%、消化器科1.4%、外科3.7%、整形外科4.5%、小児科1.3%、産婦人科2.1%、精神科0.0%、皮膚科1.8%、泌尿器科0.0%、眼科4.9%、耳鼻咽喉科6.1%、健診科0.0%。サンプル数の多い、内科と小児科に喫煙率の低下傾向が認められた。

〇男性医師会員の現在喫煙者の中で加熱式たばこの使用割合は32.7%であり、男性一般国民と同程度であった。

〇男性医師会員現在喫煙者の中で紙巻きたばこと加熱式たばこを併用している人は5.2%であった。

〇加熱式たばこ使用者では、それ以外の人と比べて、加熱式たばこは紙巻きたばこの代替えとして有用と考える人が多い傾向にあった。

〇男女ともに「医師は喫煙すべきでない」と考える人が増加した。

〇男女ともに「患者は喫煙すべきでない」と考える人が増加した。

〇「喫煙問題について十分な教育を受けていない」と考える医師が減少した。

2021/01/29(金) 16:57