新型コロナウイルス感染症による薬局経営への影響について公表 日本薬剤師会
日本薬剤師会は、9月8日、新型コロナウイルス感染症による薬局経営への影響について公表しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が薬局経営に与える影響を把握し、今後の対策等を検討するために、薬局経営状況に関する2つの調査(①対象薬局数が約200施設=日本薬剤師会・役員や関係者等の関係薬局、②対象薬局数が約2500施設=全国の保険薬局の中から無作為抽出)を行い、調査結果を公表したものです。
【調査結果のポイント】
〇調査対象期間:令和2年2月~7月(n=173)
〇処方箋受付回数、技術料(調剤技術料・薬学管理料)、薬剤料・特定保険医療材料料のいずれも、2月から5月にかけて大幅に減少し、6月は回復の傾向が見られるものの、依然として対前年同月比はマイナスとなっている。7月は再び減少傾向に転じている。
〇特に5月の処方箋受付回数は「▲23.7%」と大幅なマイナスとなっている。
<調査②>
〇調査対象期間:令和2年2月~6月(n=1242)
〇処方箋受付回数、調剤報酬、技術料(調剤技術料・薬学管理料)、薬剤料・特定保険医療材料料のいずれも、2月から5月にかけて大幅に減少しているものの、6月には一定の回復傾向を示した。
〇地域別に見ていくと、日本の東側の影響が西側に比べて大きく出ている。
〇特に東京については、他の地域と比べて影響は大きく、特に5月の処方箋受付回数は「▲26.5%」と大きな減少が確認された。また同月の調剤報酬は「▲14.0%」、技術料は「▲21.6%」、薬剤料・特定保険医療材料料は「▲11.5%」となっている。
2020/09/10(木) 14:55