ポリファーマシーに関する一般向け啓発冊子を共同制作・公開 くすりの適正使用協議会と日本製薬工業協会
一般社団法人くすりの適正使用協議会(RAD-AR)と日本製薬工業協会は、3月24日、ポリファーマシーに関する一般向け啓発冊子を共同制作・公開しました。
これは、医薬品の適正使用推進のため、ポリファーマシー問題の専門家である東京大学秋下雅弘教授及び厚生労働省の監修のもと、ポリファーマシーに関する一般向け啓発冊子「あなたのくすり いくつ飲んでいますか?」を共同制作し、ホームページにWebサイト版及びPDF版を公開したものです。
ポリファーマシーの問題については、厚生労働省において、2017年4月に「高齢者医薬品適正使用検討会」を設置し、安全性確保に必要な事項の調査・検討を進め、2018年5月に「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」、2019年6月に「高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別))」が取りまとめられています。これらの指針は、医師・歯科医師・薬剤師を対象としてまとめられたものですが、同検討会では、患者さん、一般国民へのポリファーマシーに係る啓発の重要性についても指摘されています。
そのため、高齢者のお一人お一人に、高齢者でくすりが増える理由や副作用の起こりやすさ、日ごろから注意しておくことを知っていただき、何か変だと感じた時には医療機関への相談につなげてもらうことを目的に啓発冊子を共同制作したものです。
両団体は、本冊子を薬局等の窓口への配架や各種イベントでの配布などで積極的に活用できるよう、関係団体(日本チェーンドラッグストア協会、日本病院薬剤師会、日本保険薬局協会、日本薬剤師会)とも連携のうえ、一般の方々への普及啓発に努めていきます。
一般の方向け啓発冊子のPDF版は、協議会のホームページから無料でダウンロードが可能です。
冊子はA4版カラー4ページで、構成は次の通りです。
〇なぜ、高齢者ではくすりの数が増えるの?
〇なぜ、高齢者では副作用が起こりやすいの?
〇「なにかへんだな」「いつとも違う」と感じたら?
〇相談する時は具体的にどうすればいいの?
〇日頃から、注意しておくことは?
http://www.rad-ar.or.jp/use/polypharmacy/