平成30年「国民健康・栄養調査」の結果を公表 厚生労働省
厚生労働省は、1月14日、平成30年「国民健康・栄養調査」の結果を公表しました。所得により生活習慣や食生活に差があることが明らかになっています。
これは、平成30年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を取りまとめたため公表したもので、平成30年調査では、毎年実施している基本項目に加え、所得等社会経済状況と生活習慣等に関する状況を重点項目とし、その状況を把握しました。
【調査結果のポイント】
〇生活習慣等に関する状況を所得別に比較すると有意な差
・現在習慣的に喫煙している者の割合、健診未受診者の割合、歯の本数が20歯未満と回答した者の割合は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女とも200万円未満の世帯で有意に高い。
・歩数の平均値は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女とも200万円未満の世帯で有意に少ない。
〇就業時間が週に1~39時間の者は、男女とも健診未受診者の割合が高い
・1週間の平均的な就業時間が週に1~39時間の者における健診未受診者の割合は、男性26.3%、女性29.4%と他の就業時間で働く者と比較して高い。
〇栄養バランスのとれた食事をしている者の割合は4割超だが、所得別では差がみられる
・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べることが、「ほとんど毎日」と回答した者の割合は、男性45.4%、女性49.0%。
・所得別でみると、「ほとんど毎日」と回答した者の割合は、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比較して、男女とも200万円未満の世帯員で有意に低い。
〇「加熱式たばこ」等の喫煙状況を今回初めて把握。また、受動喫煙の状況については改善傾向
・現在習慣的に喫煙している者が使用しているたばこ製品について、「紙巻きたばこのみ」、「加熱式たばこのみ」、「紙巻きたばこ及び加熱式たばこ」の割合は、男性では68.1%、22.1%、8.5%、女性では76.1%、14.8%、8.8%。
・家庭、職場、学校、飲食店、遊技場、行政機関及び医療機関における受動喫煙の機会を有する者は有意に減少。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08789.html