AIによる学生支援サービスの試験運用を開始 京都薬科大学
京都薬科大学は、10月2日、AIによる学生支援サービスの試験運用の開始を発表しました。大学と学生とのつながりを強め、学修の質の向上を目指す試みです。
木村情報技術株式会社が開発したAIが学生からの問い合わせに自動で応答するAIお問い合わせシステム「AI-Q(アイキュー)」を10月1日から試験的に開始しました。
京都薬科大学では、学生は過密なカリキュラムや早から始まる研究活動をこなしながら、5年次には学外での実務実習に参加、最終的に薬剤師国家試験の合格を目指すことから、複雑化する学生たちの手続きや疑問などに対して如何に支援を行うかが課題となっていました。
こうした現状を解決するため、2019年5月から学内の問い合わせ業務に対するAIチャットボットの活用を木村情報技術と協議・検討し、PoC(概念実証)で導入効果を検証することを目的に、AIチャットボットの試験的運用を決定しました。試験運用期間は10月から12月までの3ヵ月間で、この間に学生からの問い合わせやフィードバックの情報を蓄積します。
試験運用を始めるに当たり、同学では、これまでに事務局に実際に寄せられた学生からの問い合わせをパターン化し、約300のQ&Aを作成。このデータを「AI-Q(アイキュー)」に組み込み、10月1日に全学生へ向けて運用を開始。試験運用期間中に収集した学生からのフィードバックや利用状況を踏まえ、学修支援に貢献できると判断されれば、2020年度からの正式導入に向けた準備を進め、本格運用時には1200問の問い合わせ対応が可能となります。
このAIシステムの活用により、学生は24時間いつでもどこでも必要な時に必要な情報を手に入れることができることから、大学とのコミュニケーションが取りやすくなるとともに、学修支援の向上、ひいては学修の質を高めることに繋がると考えています。