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平成30年就業医療関係者の概況を公表 厚生労働省

厚生労働省は、94日、平成30年「衛生行政報告例」(就業医療関係者)の結果を公表しました。

「衛生行政報告例」は、衛生行政運営の基礎資料を得ることを目的に、精神保健福祉、栄養、衛生検査、生活衛生、食品衛生、乳肉衛生、医療、薬事、母体保護、難病・小児慢性特定疾病、狂犬病予防の11の行政分野について、毎年調べているもので、今回公表する結果は、「医療」分野のうち、平成30年末における就業医療関係者(免許を取得している者のうち就業している者)などについて、各都道府県からの隔年の報告をもとに集計したものです。

<結果の概要>

1. 就業保健師・助産師・看護師・准看護師

1)就業保健師等の年次推移

 平成30年末現在の就業保健師は52,955人(男1,352人、女51,603人)で、前回(平成28年)に比べ1,675人(3.3%)増加している。

 就業助産師は36,911人で、前回に比べ1,137人(3.2%)増加している。

就業看護師は1,218,606人(男95,155人、女1,123,451人)で、前回に比べ69,209人(6.0%)増加している。

就業准看護師は304,479人(男21,777人、女282,702人)で、前回に比べ18,632人(5.8%)減少している。

2)就業場所別にみた就業保健師等

  就業場所別に実人員をみると、保健師は「市区町村」が29,666人(構成割合56.0%)と最も多くなっている。助産師、看護師及び准看護師は「病院」が最も多く、それぞれ23,199人(62.9%)、863,402人(70.9%)、116,434人(38.2%)となっている。

  常勤換算数をみると、保健師は「市区町村」が27,326.0人(55.5%)と最も多くなっている。助産師、看護師及び准看護師は「病院」が最も多く、それぞれ22,211.0人(66.2%)、831,069.7人(73.9%)、108,619.3人(40.6%)となっている。

3)雇用形態別にみた就業保健師等

  雇用形態別にみると、保健師、助産師、看護師及び准看護師のいずれも「正規雇用」が最も多く、保健師は43,679人(構成割合82.5%)、助産師は29,864人(80.9%)、看護師は1,001,542人(82.2%)、准看護師は215,015人(70.6人)となっている。

4)年齢階級別にみた就業保健師等

  年齢階級別にみると、保健師は「40~44歳」が7,838人(構成割合14.8%)と最も多くなっており、助産師は「25~29歳」5,653人(15.3%)、看護師は「40~44歳」183,793人(15.1%)、准看護師は「55~59歳」50,262人(16.5%)が最も多くなっている。

5)都道府県別にみた人口10万対就業保健師数等

  都道府県別に人口10万人当たりの保健師数をみると、島根県が79.3人と最も多く、次いで長野県が77.2人、山梨県が76.5人となっている。一方、神奈川県が23.5人と最も少なく、次いで大阪府が25.9人、東京都が28.4人となっている。

  人口10万人当たりの助産師数をみると、島根県が47.9人と最も多く、次いで鳥取県が42.7人、長野県が42.5人となっている。一方、埼玉県が23.1人と最も少なく、次いで千葉県が23.9人、広島県が24.1人となっている。

  人口10万人当たりの看護師数をみると、高知県が1,511.0人と最も多く、次いで鹿児島県が1,394.3人、佐賀県が1,335.4人となっている。一方、埼玉県が693.6人と最も少なく、次いで千葉県が722.7人、神奈川県が738.4人となっている。

  人口10万人当たりの准看護師数をみると、宮崎県が571.4人と最も多く、次いで熊本県が556.4人、佐賀県が553.0人となっている。一方、東京都が90.9人と最も少なく、次いで神奈川県が93.3人、滋賀県が120.9人となっている。

2. 就業歯科衛生士・歯科技工士及び歯科技工所

1)就業歯科衛生士・歯科技工士及び歯科技工所の年次推移

 平成30年末現在の就業歯科衛生士は132,635人で、前回(平成28年)に比べ8,804人(7.1%)増加している。

 就業歯科技工士は34,468人で、前回に比べ172人(0.5%)減少している。

歯科技工所は21,004か所で、前回に比べ98か所(0.5%)増加している。

2)就業場所別にみた就業歯科衛生士・歯科技工士

  就業場所別にみると、歯科衛生士は「診療所」が120,068人(構成割合90.5%)と最も多く、歯科技工士は「歯科技工所」が25,056(72.7%)と最も多くなっている。

(3)年齢階級別にみた就業歯科衛生士・歯科技工士

  年齢階級別にみると、歯科衛生士は「25~29歳」から「45~49歳」にかけておおむね均等に分布している。

歯科技工士は「55~59歳」が4,977人と最も多くなっている。

3. 就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所

1)就業あん摩マッサージ指圧師等数の年次推移

 平成30年末現在の就業あん摩マッサージ指圧師は118,916人で、前回(平成28年)に比べ2,636人(2.3%)増加している。

 就業はり師は121,757人で、前回に比べ5,750人(5.0%)増加している。

就業きゅう師は119,796人で、前回に比べ5,748人(5.0%)増加している。

就業柔道整復師は73,017人で、前回に比べ4,897(7.2%)増加している。

2)あん摩、マッサージ及び指圧を行う施術所等数の年次推移

 「あん摩マッサージ及び指圧を行う施術所」は19,389か所で、前回に比べ229か所(1.2%)減少している。

「はり及びきゅうを行う施術所」は30,450か所で、前回に比べ2,151か所(7.6%)増加している。

「あんま、マッサージ及び指圧、はり並びにきゅうを行う施術所」は38,170か所で、前回に比べ390か所(1.0%)増加している。

「その他の施術所」は2,679か所で、前回に比べ60か所(2.2%)減少している。

「柔道整復の施術所」は50,077か所で、前回に比べ2,053か所(4.3%)増加している。

2019/09/12(木) 14:40