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平成29年薬事工業生産動態統計年報の概要を公表 厚生労働省

厚生労働省は、417日、平成29年薬事工業生産動態刀剣年報の概要を公表しました。

「薬事工業生産動態統計年報」は、医薬品・衛生材料・医療機器・医薬部外品・再生医療等製品の生産等の実態を明らかにすることを目的に、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」による許可を受けて医薬品等を製造販売又は製造する全ての事業所を対象として毎月実施している「薬事工業生産動態統計調査」の結果を、年間分として集計したものです。

1. 医薬品

・国内生産金額:67,213億円(前年比975億円、1.5%増)

 輸出金額(海外向け直接出荷):1,669億円(前年比88億円、5.0%減)

 輸入金額(最終製品等輸入):34,382億円(前年比5,072億円、12.9%減)

2. 衛生材料

・国内生産金額:546億円(前年比49億円、8.2%減)

3. 医療機器

・国内生産金額:19,904億円(前年比758億円、4.0%増)

 輸出金額(海外向け直接出荷):6,190億円(前年比350億円、6.0%増)

輸入金額(最終製品等輸入):16,492億円(前年比928億円、6.0%増)

4. 医薬部外品

・国内生産金額:9,512億円(前年比45億円、0.5%増)

医薬品についてみると、平成29年における医薬品最終製品の国内での生産金額は67,213億円、外国からの輸入金額は34,382億円で、合計101,596億円です。

これに対し、国内への出荷金額は99,932億円、外国への輸出金額は1,669億円でした。

医薬品の生産状況は、67,213億円で前年比975億円(1.5%)の増加。用途区分別にみると、医療用医薬品の生産金額は674億円で2.3%の増加、その他の医薬品の生産金額は7,139億円で5.1%の減少でした。また構成比でみると、医療用医薬品が全体の89.4%を占め、その他の医薬品は10.6%を占めています。

過去10年の推移をみると、20年は2.6%の増加、21年は3.0%の増加、22年は0.6%の減少、23年は3.1%の増加、24年は0.2%の減少、25年は1.2%の減少、26年は4.4%の減少、27年は2.4%の増加、28年は1.8%の減少、29年は1.5%の増加となっています。

医薬品薬効大分類別生産金額は、循環器官用薬13.9%、その他の代謝性医薬品11.8%、中枢神経系用薬11.3%、腫瘍用薬6.6%、血液・体液用薬6.3%、消化器官用薬6.0%、外皮用薬5.7%、生物学的製剤5.2%、感覚器官用薬4.2%、体外診断用医薬品3.3%、その他26.4%です。

医薬品の地域別生産金額は、47都道府県のうち19都道府県が前年と比較して増加しており、増加額が最も大きいのは静岡県で1,333億円(24.3%)、減少額が最も大きいのは東京都で1,982億円(32.7%)です。

構成割合は、①静岡10.15%、②富山9.73%、③大阪7.89%、④埼玉7.16%、⑤東京6.06%、⑥神奈川5.39%、⑦栃木4.42%、⑧兵庫4.18%、⑨徳島3.39%、⑩滋賀3.16%の順です。

輸出金額は1,669億円で前年比88億円(5.0%)の減少ですが、州別輸出金額は、アジア州1,004億円(60.1%)北アメリカ州309億円(18.5%)、ヨーロッパ州242億円(14.5%)となっています。

輸入金額は34,382億円で前年比5,072億円(12.9%)の減少ですが、州別輸入金額は、ヨーロッパ州22,510億円(65.5%)、北アメリカ州9,459億円(27.5%)、アジア州2,302億円(6.7%)となっています。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04440.html

2019/04/20(土) 12:40