HTLV-1に関する周知・啓発のためのオリジナル漫画を作成 厚生労働省
厚生労働省は、11月9日、「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)」に関する周知・啓発のためのオリジナル漫画の作成を発表しました。
「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)」の認知拡大と理解促進を目的にオリジナル漫画を作成し、ウェブサイトやSNSなどを通じた情報発信を行うもの、より多くの国民に「HTLV-1」について知ってもらうために、11月9日から厚生労働省ウェブサイトでダウンロードが可能です。
厚生労働省では、今回の企画を通じて、多くの国民に「HTLV-1」について知ってもらえるよう期待しています。
「HTLV-1」は、血液中にあるリンパ球に感染するウイルスで、感染者は全国で約82万人いると推定されています。しかし、このウイルスに感染しても、その殆んどの人が生涯病気を発症しないため、疾患そのものへの関心が持たれにくいという現状がありますが、発症した場合、リンパ球ががん化する病気「成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)」や、歩行障害や排尿障害を引き起こす脊髄の病気「HTLV-1関連脊髄症(HAM)」になる可能性があります。また、医療従事者の間でも「HTLV-1」の認知度は低いため、HTLV-1関連疾患である「ATL」や「HAM」の診断が遅れてしまうことがあります。
厚生労働省は、「今後、更なる感染者を増やさないためには、若者から中高年までの幅広い層に向けて、このウイルスに関する正しい認知を広めるとともに、母子感染などの予防可能な感染症を確実に防ぐための取り組みが必要」としています。
■HTLV-1啓発オリジナル漫画ダウンロード先
【厚生労働省HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に関する情報】http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou29/
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02240.html