在外日本人医師向け支援サービスを開始 日本医師会が2018年度内に
日本医師会は、10月31日の記者会見で在外日本人医師向け支援サービス「日本医師会ワールドメンバーズネットワーク」(JMA World Members Network:JMA-WMN)の開始を発表しました。2018年度内のサービス開始を予定しています。
目的は、(1)在外日本人医師向けに最新の医学知識や日本の医療・医師会活動に関する情報提供を行うサービスを新たに開始することで、海外で活躍する医師らの活動を支援する、(2)当該サービスの運営に、在外日本人医師らが組織する団体の協力を仰ぐなかで、世界の医療動向等の情報を双方向で共有できるよう密接な関係を構築し、もってグローバル・ヘルスを主軸とした日本医師会の国際活動を推進していく、というものです。
◇在外日本人医師らによる主な団体
○欧州日本人医師会
2006年発足。2017年現在会員数は14ヵ国に約50名。会の目的は1)在欧州邦人医療支援を最善にするため会員間の情報交換及び患者紹介、2)政府、会社、団体などへの会議、交渉支援、3)欧州医療事情の紹介、4)次世代を担う医師に対する支援
○米国日本人医師会
1973年、ニューヨークの医療関係者によりNPOとして設立。会員数は約400名。日系又は日米の医療交流に深く関心を持つ北米の医師(大学病院の勤務医と開業医の両方が会員)、歯科医師、看護師、研修医、学生などで構成。日米医学会の交流、地域医療サービスの支援、医師紹介ネットワーク等を提供している。
◇JMA World Members Network(JMA-WMN)
○サービス内容
在外日本人医師向け支援サービス(JMA-WMN)専用ページを、新たに日本医師会ホームページ内に設ける。利用者は、メンバーズルームを含む日本医師会ホームページ内の全ての情報にアクセスすることができる。
○在外日本人医師らによる団体との連携強化
本サービスの運営を通じて、欧州日本人医師会並びに米国日本人医師会との連携を密にし、世界の医療動向等に関する情報を双方向でやり取りするなど、関係の深化を図っていくことで、日本医師会における国際活動の一層の推進を図る。
サービス開始後は、運営に協力いただく在外日本人医師の団体を増やしていくことも検討。