平成29年度くすり相談の受付状況を公表 医薬品医療機器総合機構
独立行政法人医薬品医療機器総合機構は、10月4日、平成29年度(平成29年4月~平成30年3月)くすり相談の受付状況を公表、ホームページに掲載しました。
1.相談者数
相談者数は、平成6年7月に「消費者くすり相談室」として開設されて以来平成30年3月末までに195,111人となっています。平成29年度は年間11,327人、1日平均46.4人の相談を受け付けました。
平成19年5月から、ジェネリック医薬品については、医療関係者からも相談を受け付けていますが、平成29年度の相談者11,327人のうち、ジェネリック医薬品に関する相談者は346人でした。
2.相談者の内訳
平成29年度は、相談者の中で、「一般消費者」は11,025人(97,3%)でした。このうち、医薬品を服用または使用している「本人」からの相談が最も多く、9,020人(全体の79.6%)でした。一般消費者以外では、「医療関係者」が163人(1.4%)となっています。
3.服用者の年齢・性別
平成29年度の相談における、医薬品を服用または使用している人(服用者)の年齢・性別では、年齢層では40歳代が最も多く、次いで50歳代でした。性別が明らかな相談者においては、女性が多く、男性約36%、女性約61%でした。
4.相談内容
平成29年度の相談を内容別にみてみると、医薬品の副作用、授乳中の薬の使い方等の「安全性」についての問い合わせが4,968件(39.0%)と最も多く、次いで、医薬品の併用可否等の「相互作用」についての問い合わせが1,899件(14.9%)でした。以下、「用法・用量」が1,190件(9.3%)、「効能・効果」が1,131件(8.9%)でした。
5.相談品目
平成29年度の相談を品目別にみてみると、医師が処方する「医療用医薬品」についての問い合わせが10,333件(87.4%)と最も多く、次いで、薬局等で販売している「一般用医薬品・要指導医薬品」についての問い合わせが988件(8.4%)であり、これらに院内製剤等の「その他の医薬品」を合わせた「医薬品」は11,366件(96.2%)でした。医薬品以外では、「健康食品」についての問い合わせが165件(1.4%)、「医薬部外品」についての問い合わせが36件(0.3%)、「化粧品」についての問い合わせが9件(0.1%)でした。
6.薬効分類別医薬品数
(1)医療用医薬品
平成29年度の相談において、相談者が服用する医薬品のうち、医療用医薬品を薬効分類別にみてみると、「中枢神経系用薬」が37.2%と最も多く、次いで「消化器官用薬」が12.4%、「循環器官用薬」が8.5%でした。
(2)一般用医薬品・要指導医薬品
平成29年度の相談において、相談者が服用する医薬品のうち、一般用医薬品・要指導医薬品を薬効分類別にみてみると、「中枢神経系用薬」が46.6%と最も多く、次いで「消化器官用薬」が14.9%、「感覚器官用薬」が6.2%でした。