バルサルタン錠自主回収を発表 あすか製薬
あすか製薬は、7月6日、高血圧症治療剤バルサルタン錠20㎎・40㎎・80㎎・160㎎「AA」の自主回収を発表しました。回収開始日は7月5日です。
回収理由は、同製品が、中国の製造所「Zhejiang Huahai Pharmaceutical
Co.,Ltd.」で製造された原薬を使用していましたが、同原薬にN-ニトロソジメチルアミンが混入しているとの海外規制当局の情報を入手したためで、当該物質はWHOにおいてヒトに対しておそらく発がん性がある物質であると分類されています。当該物質の混入の程度や原因等については現在調査中です。
なお、当該製品は2018年4月1日に薬価基準から削除されていますが、あすか製薬は納入した卸及び医療機関はすべて把握しています。対象となる卸及び医療機関に対して文書をもって通知し、速やかに自主回収を実施します。当該製品はあすかActavis製薬からあすか製薬が承継を受けていますが、回収対象商品は承継前のあすかActavis製薬の製造販売品です。あすか製薬では、当該製品の服用中止による治療中断のリスクがあると考えられるため、自己判断によって服用を中止せず直ちに医師に相談するよう訴えています。
医療機関・服用者向け問い合わせ先は、あすか製薬くすり相談室(東京都港区芝浦二丁目5番1号、電話:0120-848-339)です。
2018/07/09(月) 15:28