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平成29年社会医療診療行為別統計の概要を公表 厚生労働省

厚生労働省は、621日、平成29年社会医療診療行為別統計の概要を公表しました。

この統計は、医療保険制度における医療の給付の受給者に係る診療行為の内容、傷病の状況、調剤行為の内容、薬剤の使用状況等を明らかにし、医療保険行政に必要な基礎資料を得ることを目的とするもので、全国の保険医療機関及び保険薬局から社会保険診療報酬支払基金及び国民健康保険団体連合会に提出され、平成296月審査分として審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書及び調剤報酬明細書のうち「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)」に蓄積されているもの全てを集計対象としています。

件数は、医科(88,349施設)は85,576,460件(一般医療62,390,931件、後期医療23,185,529件)、このうち病院(8,385施設)22,659,043件(一般医療15,011,263件、後期医療7,647,780件)、診療所(79,357施設)62,497,051件(一般医療47,068,162件、後期医療15,428,889件)、歯科(60,851施設)17,698,594件(一般医療14,554,911件、後期医療3,143,683件)、保険薬局(55,516施設)53,666,174件(一般医療38,529,053件、後期医療15,137,121件)です。

【薬局調剤】

〇調剤行為の状況:薬局調剤の1件当たり点数は1,1094点で、前年に比べ22.5点、2.1%増加している。

受付1回当たり点数は887.9点で、前年に比べ11.2点、1.3%増加している。調剤行為別にみると、「薬剤料」661.5点(構成割合74.5%)が最も高く、次いで「調剤技術料」180.5点(同20.3%)となっている。

1件当たり受付回数は1.25回で、前年に比べ0.01回増加している

〇一般医療-後期医療・年齢階級別にみた調剤行為の状況:薬局調剤の1件当たり点数は、一般医療972.2点、後期医療1,485.5点となっている。

受付1回当たり点数は、一般医療796.0点、後期医療1,104.1点となっている。年齢階級別にみると、階級が高くなるにつれて受付1回当たり点数が高くなっている。

1件当たり受付回数は、一般医療1.22回、後期医療1.32回となっている。

【薬剤の使用状況】

    薬剤点数の状況

診療報酬明細書(医科入院外)及び調剤報酬明細書1件における使用薬剤の薬剤点数について、院内処方、院外処方別に薬剤点数階級別の件数の構成割合をみると、ともに「500点未満」が最も多く、それぞれ67.4%59.9%となっている。年齢階級別にみると、院内処方、院外処方とも階級が高くなるにつれて500点以上の割合が高くなっている。

    薬剤種類数の状況

診療報酬明細書(医科入院外)及び調剤報酬明細書1件における使用薬剤の薬剤種類数について、院内処方、院外処方別に薬剤種類数階級別の件数の構成割合をみると、ともに「1種類」「2種類」が多くなっている。年齢階級別にみると、院内処方、院外処方とも「75歳以上」で「7種類以上」の割合が高くなっている。

1件当たり薬剤種類数は、院内処方で3.46種類、院外処方で3.77種類となっている。

    薬効分類別にみた薬剤の使用状況

使用薬剤の薬剤点数について、入院、院内処方、院外処方別に薬効分類別の薬剤点数の構成割合をみると、入院では「腫瘍用薬」18.2%が最も多く、次いで「中枢神経系用薬」13.2%、「生物学的製剤」11.3%の順となっている。院内処方では「腫瘍用薬」14.9%が最も多く、次いで「循環器官用薬」14.2%、「その他の代謝性医薬品」13.4%、院外処方では「循環器官用薬」18.6%が最も多く、次いで「中枢神経系用薬」14.2%、「その他の代謝性医薬品」13.0%の順となっている。

    後発医薬品の使用状況

入院、院内処方、院外処方別に薬剤点数に占める後発医薬品の点数の割合をみると、総数16.0%、入院12.9%、院内処方15.1%、院外処方16.3%となっている。また、薬剤種類数に占める後発医薬品の種類数の割合をみると、総数64.1%、入院62.2%、院内処方57.3%、院外処方66.2%となっており、前年に比べ総数3.8ポイント、入院5.1ポイント、院内処方3.3ポイント、院外処方3.8ポイント上昇している。

後発医薬品の薬効分類別の薬剤点数について構成割合をみると、入院では「抗生物質製剤」22.5%、院内処方では「循環器官用薬」26.0%、院外処方では「循環器官用薬」25.4%が最も多くなっている。

    薬剤料の比率

医科(薬局調剤分(医科分)を含む)における薬剤料の比率は、入院は9.2%で前年に比べ0.1ポイント上昇、入院外は40.9%で前年に比べ0.2ポイント上昇している。「投薬」「注射」についてみると、入院では「投薬」よりも「注射」の比率が高く、入院外では「注射」より「投薬」の比率が高くなっている。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/sinryo/tyosa17/index.html

2018/06/22(金) 14:08