30年度医薬品価格調査を了承 中医協総会
中央社会保険医療協議会の第396回総会は、6月20日に開催され、平成30年度に実施する医薬品価格調査について了承しました。
2019年(平成31年)10月の消費税引き上げへの対応のための医薬品価格については、薬価基準改正の基礎資料を得ることを目的として、薬価基準に収載されている全医薬品について、保険医療機関及び保険薬局に対する医薬品販売業者の販売価格及び一定率で抽出された医療機関等での購入価格を調査するもので、平成30年度中の1か月間の取引分を対象として調査を実施します。
調査対象及び客体数は、(1)販売サイド調査:保険医療機関及び保険薬局に医薬品を販売する営業所等の全数を対象(調査客体数:約6,300客体)、(2)購入サイド調査:①病院の全数から、層化無作為抽出法により20分の1の抽出率で抽出された病院を対象(調査客体数:約420客体)、②診療所の全数から、層化無作為抽出法により200分の1の抽出率で抽出された診療所を対象(調査客体数:約510客体)、③保険薬局の全数から、層化無作為抽出法により60分の1の抽出率で抽出された保険薬局を対象(調査客体数:約950客体)で、調査事項は薬価基準に収載されている医薬品の品目ごとの販売(購入)価格及び販売(購入)数量です。購入サイド調査においては、医薬品購入先の卸売販売業者情報(卸売販売業者名、本店・営業所名)についても調査します。
なお、平成29年度医薬品価格調査(薬価本調査)は、平成29年9月取引分を対象として平成29年10月1日から11月1日までの間に実施し、販売サイドは調査客体数6,291客体で回収率79.2%、購入サイドは病院(抽出率10分の1)が調査客体数864客体(回収率61.5%)、診療所(抽出率100分の1)が調査客体数1,036客体(回収率55.2%)、保険薬局(抽出率30分の1)が1,926客体(回収率65.7%)でした。