前立腺がん患者と家族の情報共有に関する意識調査結果を発表 バイエル薬品
バイエル薬品は、1月31日、前立腺がん患者さんと家族の情報共有に関する意識調査結果を発表しました。
前立腺がんの治療経験のある患者さんおよび前立腺がん患者の家族の方について、治療への取り組みやコミュニケーションについて意識調査を行ったもので、調査は、2017年12月21日~12月26日に、前立腺がんの治療経験のある患者さん103名と、前立腺がん患者の家族103名を対象に、インターネットによるアンケート形式で実施しました。
<調査結果概要>
・前立腺がん患者と同居する家族の54.5%が、患者の受診に当たって同行していない
・同居する家族の4人に1人は受診に同行せず、主治医からの説明内容も共有されていない
・前立腺がん患者、家族の7割以上が最も不安に感じていることは「がんが転移しないか」と回答
・不安についての相談相手で多いのは、患者は「配偶者」「医師」。家族の場合「患者さん本人」「医師」、「相談しない」も4人に1人
・不安を相談した結果については、前立腺がん患者、家族ともに「前立腺がん治療に関する知識が深まった」が最も多く、「不安が和らいだ」と続いた
・「受診に同行し必ず主治医からの説明を聞いている」「受診の際には同行しないが、主治医からの説明内容は必ず共有されている」など、患者と家族で主治医の説明内容を共有している割合が高い群は、治療方針決定に当たって、家族の意見が参考にされる割合が高い
・特に患者は家族が同行している場合、家族の意見を聞く傾向が強まる
・患者に8割、家族の7割が前立腺がんの治療に当たって最も重視するのは「日常生活を行う上で動作が保てること」と回答
・新しい治療法を受けることに患者の9割、家族の8割が前向き
なお、前立腺がんは、日本でも増加傾向にあり、2017年の予測罹患数は約86,100例と、男性のがんで胃がん、肺がんに次ぐ第3位と患者数が多いがんです。