パーキンソン病治療をサポートするスマホ用アプリ提供開始 大日本製薬とウェルビー
大日本住友製薬株式会社と株式会社ウェルビーは、パーキンソン病患者さんとそのご家族、介助者の方に向けて、パーキンソン病患者さんのより良い毎日を支援するスマートフォン用アプリ『リハビリ日誌』の提供を開始しました。
両社が共同で企画・開発した本アプリは、大日本住友製薬が提供し、ウェルビーのPHR(Personal Health Record)プラットフォーム上で運営されます。アプリ専用ストアである「App Store(iPhone)」や「Google Play(Android)」から無料でダウンロードできます。
大日本住友製薬は、患者さん、一般の皆様向けの健康情報サイトにおいて、「パーキンソン病患者さんのための症状日誌」と、リハビリテーションを動画で紹介する「おうちでできる!リハビリテーションのススメ」を提供しています。両社が企画・開発した『リハビリ日誌』は、これらを組み合わせ、①毎日の歩行を支援する機能(ウォーキングカウンター)、②痛みやしびれなどの気になる日々の症状を記録する機能(症状記録/症状の振り返り)、③飲み忘れ防止を支援する機能(おくすり管理)を追加した、製薬業界初のパーキンソン病治療をサポートするスマートフォン用アプリです。本アプリにリハビリテーションの状況や日常の気になる症状を記録することにより、医療従事者に伝えやすくすることもできます。
パーキンソン病は、運動症状を主体とする慢性進行性の神経変性疾患です。主な運動症状には、①ふるえ(静止時振戦)、②動作が遅くなったり少なくなったりする(動作緩慢・無動)、③筋肉のこわばり(筋強剛)、④バランスの変化に対応しにくくなる(姿勢反射障害)があり、体の動きと関連しない非運動症状には、自律神経症状、感覚障害、精神症状、睡眠障害などがあります。これらの症状の進行には個人差がありますが、薬物療法とリハビリテーションを中心とする適切な治療を早期に開始し、継続することにより、生活の質を改善させることができます。