国立循環器病研究センターと医薬品医療機器総合機構が包括的連携協定を締結
国立研究開発法人国立循環器病研究センター(NCVC)と独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、7月24日、包括的連携協定の締結を発表しました。わが国のレギュラトリーサイエンスの振興に資することを目的として。包括的連携協定を締結したものです。
NCVCは、循環器病に関する診断・治療、調査・研究・医療機器開発及び専門医療従事者の研修・育成に取り組んでいます。また、PMDAは、医薬品・医療機器等の審査、安全対策及び健康被害救済の三業務を行っており、レギュラトリーサイエンスの推進を通して業務の質の向上を図り、国民の健康・安全の向上に貢献すべく取り組んでいます。
このような背景の中、NCVCとPMDAはこれまでも人材交流を行ってきましたが、本協定の締結により強力な連携・協力体制を構築し、人材交流・人材育成及び情報共有の推進に取り組みます。
【連携・協力内容】
●人材交流・人材育成の推進
連続的な人材交流基盤の確保に加え、以下の活動を通して人材育成を行います。
・NCVCは、医療機器開発における非臨床試験に関する研修や、臨床現場における研修をPMDA職員に提供します。
・PMDAは、レギュラトリーサイエンスの推進に寄与する人材の育成を、人材交流を通してNCVC職員に行います。
●情報共有の推進
・PMDAは、薬事行政に関するケーススタディやオープンセミナー、両機関の職員による意見交換会の開催等を行います。
※レギュラトリーサイエンスとは、「科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和のうえで最も望ましい姿に調整するための科学」とされています。
2017/07/24(月) 17:29