小冊子「妊娠・授乳とくすり」を東京都内全保健所等に配布 スマホサイトも公開 くすりの適正使用協議会
一般社団法人くすりの適正使用協議会は、7月21日、昨年制作した女性向け小冊子「妊娠・授乳とくすり」を東京都内全保健所等への配布、スマホサイトの公開を発表しました。
同協議会は、東京都福祉保健局と配布について相談のもと、都内の全保健所等に約1万部を配布します。冊子は、7月中に各保健所等に届き、妊産婦さんへのアドバイスに活用のほか、窓口でも配布される予定です。
同時に、協議会ホームページ上では、これまでのPDF版に加え、小冊子「妊娠・授乳とくすり」のスマホサイトを7月より公開しました。これにより、妊娠中の女性や、乳幼児の子育てで忙しい授乳中のママが、よりアクセスしやすい環境を整えました。
URL:http://www.rad-ar.or.jp/use/maternity/
また、交通機関等での妊産婦さんへのやさしい環境作りを目指す「マタニティマーク」を応援するとともに、妊娠・授乳とくすりに関する正しい知識を知っていただくため、7月下旬から1年間、都営大江戸線(1編成)の優先席付近にタイアップ広告を貼り出します。
これら3つの施策の背景は、昨年10月の小冊子の公開・配布開始以降、全国から計4.5万部が要望されるなど予想をはるかに上回るニーズがあり、多くの方々に必要とされている情報であると実感したことによります。
くすりの適正使用協議会は、これから妊娠を希望する方や妊娠・授乳中の女性、パートナーの男性など、より多くの方々が、妊娠・授乳とくすりに関して正しい知識を持ち、安心して妊娠や授乳に備えられるようになることを目指します。
なお、小冊子は、2016年10月の公開以降、配布先は2017年6月時点で、薬局薬剤師23,662部、病院13,580部、薬剤師会4,100部、その他3,418部、学校915部、メーカー110部に達しています。
因みに、くすりの適正使用協議会は、くすりのリスクとベネフィットを検証し、社会に提示することで患者さんのメリットに寄与することを目的に、1989年に当時の研究開発指向型製薬企業11社によって設立され、創設当初より、医薬品の本質を評価する学問「薬剤疫学」の普及、医薬品適正使用情報「くすりのしおり」の提供など、医薬品の本質の理解促進と正しい使い方の啓発活動を行ってきました。2012年度からは「医薬品リテラシーの育成と活用」をキーコンセプトに活動を行っています。現在、製薬企業会員23社、賛助会員5社1団体、個人会員6名で構成されています。