肺動脈性肺高血圧症患者向けスマートフォンアプリ提供開始 日本新薬
日本新薬は、4月13日、疾患啓発活動の一環として、新たに肺動脈性肺高血圧症(PAH)の患者さん向け無料アプリ「PAHケアノート」(https://pah-carenote.welby.jp/)の提供を開始したことを発表しました。
「PAHケアノート」は、株式会社ウェルビーが開発したスマートフォンアプリで、ウェルビーが運営し、日本新薬が提供します。
アプリでは、PAHの患者さんが、日々の症状や治療薬の服薬状況を記録し、データ化することで、グラフやレポートによって振り返ることができます。また、診察時には、治療医とのコミュニケーションツールとしても役立てることができます。
日本新薬は、このようなパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)アプリを提供することにより、PAHの患者さんの服薬アドヒアランス向上や問診の効率化、患者さんと医師との信頼関係構築及び安心感向上などに役立つことを期待しています。
なお、日本新薬では、疾患啓発活動の一環として、PAHのほかアルコール依存症、生理痛、ED、アレルギー性鼻炎に関するWEBサイトを開設しています。
PAHは、心臓から肺へ向かう血管である肺動脈の異常により肺動脈圧が高くなる病気です。肺動脈圧が高くなると、肺への血液循環が悪くなり、右心不全症状を来すなど、QOLを損なう予後不良の疾患です。
PAH患者さんの治療上の悩みは、
・専門医が限られていることもあって、診察のインターバルが長い(2~3ヵ月に1度のケースも多い)。
・PAHに伴う多様な症状(息切れ、だるさ、痛み、むくみ、めまいなど)が、いつ、どんな時に出たのか記録しておくことが難しく、さらに、こうした日常の症状を的確に医師に伝えることが難しい。
・処方された薬剤を指示されたとおりに使用することが難しい
などがあり、
PAHケアノートでは、こうした患者さんの悩みをサポートするために、「かんたん記録」「振り返り」「レポート共有」「お忘れ防止」の機能・コンテンツを用意しています。
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/