奈良の木で健康になる!実証事件の結果公表 奈良県
奈良県は、3月10日、「奈良の木で健康になる!実証事件の結果」を公表しました。
奈良の木ブランド課では、奈良県産材の持つ魅力を再発見し、需要拡大につなげる目的で、平成28年度に「奈良の木で健康になる」実証実験を行いました。その結果、奈良県産スギ材とヒノキ材は、抗菌性やダニの忌避性、紫外線の軽減効果等を有し、健康な暮らしの一助となることが判りました。一般住宅のみならず、福祉施設(老人ホーム、保育園など)、病院、学校、オフィス等の内装材(床材や壁材)への利用を提案します。
実証実験は、奈良の木の持つ健康効果に関する5項目で、地域産木材に関する詳細データは全国初、他産地との比較も全国初、地方自治体での取り組みとしても全国初となります。
試験材料は、奈良県産スギ材及びヒノキ材(吉野郡川上村産100年生)と他県産のスギ材及びヒノキ材(30~40年生)、その他カーペット等で、奈良県外の専門試験機関に試験を依頼しました。
試験結果の概要は、
①
カビの生育抑制:奈良県産スギ材(精油)は、カビの生育抑制効果が高い。
②
大腸菌の増殖抑制:奈良県産スギ材(精油)は、大腸菌の増殖抑制効果が高い。
③
ダニの忌避:奈良県産スギ材及びヒノキ材(板)に侵入したダニの数は、カーペットの1/2~2/3.
④
インフルエンザウイルスの不活化:奈良県産ヒノキ材(木粉)はインフルエンザウイルスの感染力を低下。
⑤
紫外線の軽減:奈良県産スギ材とヒノキ材(板)は、紫外線をほとんど完全に除去。
奈良県では、3月17日に日本木材学会第67回大会で発表するほか、インターネットによる発信を行います。(ポータルサイト「奈良の木のこと」3月末~)
2017/03/13(月) 15:39