平成27年人口動態統計確定数の概要を発表 厚生労働省
厚生労働省は、12月5日、平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況を公表しました。
人口動態統計(確定数)は、出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の実態を表すものとして毎年作成しており、今年5月に公表した平成27年人口動態統計月報年計(概数)に修正を加えたものです。
本結果は、平成28年9月8日公表「平成27年人口動態統計(確定数)」の内容に総務省統計局が公表した「平成27年国勢調査 年齢・国籍不詳を案分した人口(参考表)」を用いて算出した合計特殊出生率等の諸率を追加し、最終確定値を取りまとめたものです。
【結果の概要】
1. 出生数は増加
出生数は100万5677人で、前年の100万3539人より2138人増加し、出生率(人口千対)は8.0で前年と同率となった。合計特殊出生率は1.45で前年の1.42より上昇した。
母の年齢(5歳階級)別にみると、出生数は29歳以下の各階級及び50歳以上では前年より減少したが、30~49歳の各階級では増加した。合計特殊出生率の内訳は24歳以下の各階級では前年より低下したが、25歳以上の各階級では上昇した。なお、30~34歳の階級が最も高くなっている。
出生順位別にみると、出生数は第1子では前年より増加したが、第2子及び第3子以上では減少した。合計特殊出生率の内訳はいずれの出生順位についても前年より上昇した。
母の年齢(5歳階級)別と出生順位別を併せてみると、出生数・合計特殊出生率の内訳とともに30~44歳の各階級ではいずれの出生順位についても前年より増加・上昇した。
2. 死亡数は増加
死亡数は129万444人で、前年の127万3004人より1万7440人増加し、死亡率(人口千対)は10.3で前年の10.1より上昇した。
死因別にみると、悪性新生物の死亡数は37万346人で、死亡率(人口10万対)は295.5であり、死亡総数の28.7%を占めて死因順位の第1位となった。なお、第2位は心疾患、第3位は肺炎であった。
年齢調整死亡率(人口千対)は男4.9、女2.5で、男女とも前年の男5.0、女2.6より低下した。
3. 自然増減数は減少
出生数と死亡数の差である自然増減数は△28万4767人で、前年の△26万9465人より1万5302人減少し、自然増減率(人口千対)は△2.3で前年の△2.1より低下し、数・率ともに9年連続でマイナスかつ減少・低下となった。
4. 死産数は減少
死産数は2万2617胎で、前年の2万3524胎より907胎減少し、死産率(出産(出生+死産)千対)は22.0で、前年の22.9より低下した。
5. 婚姻件数は減少
婚姻件数は63万5156組で、前年の64万3749組より8593組減少し、婚姻率(人口千対)は5.1で前年と同率となった。
6. 離婚件数は増加
離婚件数は22万6215組で、前年の22万2107組より4108組増加し、離婚率(人口千対)は1.81で前年の1.77より上昇した。
合計特殊出生率は「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei15/index.html