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27年国民健康・栄養調査の結果を公表 厚生労働省

厚生労働省は、1114日、平成27年「国民健康・栄養調査」の結果を公表しました。これは、平成2711月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を取りまとめたもので、「社会環境整備へのニーズ高く、世代等の特徴に合わせた対策が必要」としています。

平成27年度調査は、毎年実施している基本項目に加え、重点項目として、栄養バランスのとれた食事、運動ができる場所、適正な休養の確保及び受動喫煙の防止など、社会環境の整備の状況について把握しました。調査対象世帯数は5,327世帯、調査実施世帯数は3,507世帯です。

【調査結果のポイント】

<若い世代ほど栄養バランスに課題>

・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は、若い世代ほど食べられていない傾向にあり、この世代は、外食や中食の利用割合が高い。

・特に20~30歳代の女性では、たんぱく質、カルシウム、食物繊維及びカリウムなどの摂取量が、60歳以上に比べて少ない傾向。

<受動喫煙の機会は「飲食店」が最も高く4割超>

・受動喫煙の機会を有する者の割合について場所別にみると、「飲食店」では41.4%と最も高く、次いで「遊技場」では33.4%、「職場」では30.9%

1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合が増加>

1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、ここ数年で増加傾向にあり、睡眠の妨げになっていることは、男性では「仕事」、女性では「育児」「家事」。

<地域でお互い助け合っていると思う割合が増加>

・居住する地域の人々が「お互い助け合っている」と思う者の割合は55.9%で、前回調査(平成23年)と比べて約5ポイント増加。

 

基本項目の中で「身体状況及び糖尿病等に関する状況」では、次の通り明らかにしています。

1. 肥満及びやせの状況

肥満者(BMI25kg/㎡)の割合は男性29.5%、女性19.2%である。この10年間でみると、男性は有意な変化はみられず、女性が有意に減少している。

やせの者(BMI<18.5kg/㎡)の割合は男性4.2%、女性11.1%である。この10年間でみると、男女とも有意な変化はみられなかった。なお、20歳代の女性のやせの割合は22.3%である。また、65歳以上の低栄養傾向(BMI20kg/㎡)の高齢者の割合は16.7%であり、この10年間でみると有意な変化はみられなかった。

2. 糖尿病に関する状況

「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性19.5%、女性9.2%である。平成18年以降でみると、男女とも有意な変化はみられなかった。

3. 血圧に関する状況

収縮期(最高)血圧の平均値は、男性133.8mmHg、女性127.2mmHgである。この10年間でみると、男女とも有意に低下している。また、収縮期(最高)血圧が1440mmHg以上の者の割合は、男性34.1%、女性25.1%である。この10年間でみると、男女とも有意に低下している。

4. 血中コレステロールに関する状況

血清総コレステロールの平均値は、男性195.8mg/dL、女性207.9mg/dLである。この10年間でみると、男女とも有意な変化はみられなかった。また、血清総コレステロールが240mg/dL以上の者の割合は、男性9.8%、女性17.8%である。この10年間でみると、男女とも有意な変化はみられなかった。

 

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000142359.html

2016/11/15(火) 16:45