熊本地震における薬剤師活動を公表 日本薬剤師会
日本薬剤師会は、4月28日の記者会見で2016年熊本地震に対する「現状の避難所等における薬剤師の活動等」について発表しました。
日本薬剤師会では、熊本地震の発生後、直ちに災害対策本部を立ち上げるとともに、都道府県薬剤師会との連携のもと継続的に活動を行ってきましたが、4月15日~4月24日までの薬剤師の活動と、熊本県内の薬局開局状況について報告したものです。
1. 薬剤師の活動
○避難所に設置された救護所において医薬品等の供給を実施
(モバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)、臨時調剤所)
【主な活動場所】
・益城町総合体育館
・益城町保健福祉センター
・阿蘇熊本空港ホテルエミナース
・嘉島町役場
・南阿蘇白水庁舎
○薬剤師が、救護所における医薬品の供給、DMAT/JMATの避難所巡回に同行し、医療支援等を実施(移動困難者の調剤など)
○避難所において、一般用医薬品で対応が可能と考えられる被災者に対しては、災害医療チームとの連携の下で適切な一般用医薬品を供給し、医療チームの負担を軽減
○被災者からの医薬品などに関する相談
○エコノミー症候群予防のための注意喚起チラシの配付
○日本一般用医薬品連合会加盟各社より提供された一般用医薬品等を、集積所(熊本県薬剤師会災害対策本部)において仕分け・管理し、各避難所へ払い出し
○熊本県薬剤師会が派遣した災害薬事コーディネーターが、熊本県庁において支援調整等を実施
2.熊本県内の薬局の開局状況(熊本県内の薬局数838施設)
4/19:497(59.3%)、4/20:596(71.1%)、4/21~24:315(37.6%)、4/25~29:383(45.7%)、4/30~5/1:452(53.9%)
2016/05/02(月) 14:32