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平成25年度国民医療費の概況を発表 厚生労働省

厚生労働省は、107日、平成25年度国民医療費の概要を発表しました。

1      国民医療費の状況

平成25年度の国民医療費は40610億円、前年度の392,117億円に比べ8,493億円、2.2%の増加となっている。

人口一人当たりの国民医療費は314,700円、前年度の307,500円に比べ2.3%増加している。

国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.29%(前年度8.26%)、国民所得(NI)に対する比率は11.06%(11.14%)となっている。

2      制度区分別国民医療費

制度区分別にみると、公費負担医療給付分は29,792億円(構成割合7.4%)、医療保険等給付分は188,109億円(47.0%)、後期高齢者医療給付分は13821億円(32.7%)、患者等負担分は49,918億円(12.5)となっている。

対前年度増減率をみると、公費負担医療給付分は3.0%の増加、医療保険等給付分は1.2%の増加、後期高齢者医療給付分は3.7%の増加、患者等負担分は1.3%の増加となっている。

3      財源別国民医療費

財源別にみると、公費は155,319億円(構成割合38.8%)、そのうち国庫は103,636億円(25.9%)、地方は51,683億円(12.9%)となっている。保険料は195,218億円(48.7%)、そのうち事業主は81,232億円(20.3%)、被保険者は113,986億円(28.5%)となっている。また、その他は572億円(12.5%)、そのうち患者負担は47,076億円(11.8%)となっている。

4      診療種類別国民医療費

診療種類別にみると、医科診療医療費は287,447億円(構成割合71.8%)、そのうち入院医療費は149,667億円(37.4%)、入院外医療費は137,780億円(34.4%)となっている。また、歯科診療医療費は27,368億円)(6.8%)、薬局調剤医療費は71,118億円(17.8%)、入院時食事・生活医療費は8,082億円(2.0%)、訪問看護医療費は1,086億円(0.3%)、療養費等は5,509億円(1.4%)となっている。

対前年度増減率をみると、医科診療医療費は1.5%の増加、歯科診療医療費は0.9%の増加、薬局調剤医療費は6.0%の増加となっている。

5      年齢階級別国民医療費

年齢階級別にみると、0~14歳は24,510億円(構成割合6.1%)15~44歳は52,004億円(13.0%)45~64歳は92,983億円(23.2%)65歳以上は231,112億円(57.7%)となっている。

人口一人当たり国民医療費をみると、65歳未満は177,700円、65歳以上は724,500円となっている。そのうち医科診療医療費では、65歳未満が122,100円、65歳以上が536,100円となっている。歯科診療医療費では、65歳未満が17,900円、65歳以上が32,300円となっている。薬局調剤医療費では、65歳未満が32,000円、65歳以上が127,200円となっている。

人口一人当たり国民医療費の対前年度増減率をみると、65歳未満は0.3%の増加、65歳以上は1.0%の増加となっている。

また、年齢階級別国民医療費を性別にみると、0~14歳の男は13,498億円(構成割合7.0%)、女は11,012億円(5.3%)15~44歳の男は23,434億円(12.2%)、女は28,570億円(13.7%)45~64歳の男は49,597億円(25.8%)、女は43,386億円(20.8%)65歳以上の男は105,785億円(55.0%)、女は125,327億円(60.2%)となっている。

人口一人当たり国民医療費をみると、65歳未満の男は179,500円、女は175,800円、65歳以上の男は772,000円、女は688,800円となっている。

6      傷病分類別医科診療医療費

医科診療医療費を主傷病による傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」58,817億円(構成割合20.5%)が最も多く、次いで「新生物」38,850億円(13.5%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」22,422億円(7.8%)、「呼吸器系の疾患」21,211億円(7.4%)、「損傷、中毒及びその他の外因の影響」2466億円(7.1%)となっている。

年齢階級別にみると、65歳未満では「新生物」15,233億円(13.1%)が最も多く、65歳以上では「循環器系の疾患」45,238億円(26.5%)が最も多くなっている。

また、性別にみると、男では「循環器系の疾患」(21.7%)、「新生物」(15.0%)、「腎尿路生殖系の疾患」(8.2%)が多く、女では「循環器系の疾患」(19.3%)、「新生物」(12.1%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」(10.0%)が多くなっている。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/13/index.html

2015/10/09(金) 11:34