26年度調剤医療費の動向公表 厚生労働省
厚生労働省は、9月3日、「調剤医療費(電算処理分)の動向~平成26年度版~」を公表しました。
厚生労働省では、毎年、調剤医療費の動向及び薬剤の使用状況等を把握するために、電算処理分のレセプトを集計し、「調剤医療費(電算処理分)の動向」として公表しています。
このたび、平成26年度分の集計結果がまとまったため公表しました。
【調査結果のポイント】
○ 平成26年度の調剤医療費(電算処理分に限る)は7兆1,515億円(伸び率:対前年同期比+2.3%)であり、処方せん1枚当たり調剤医療費は8,899円(伸び率+0.5%)であった。
その内訳は、技術料が1兆7,682億円(伸び率+1.8%)、薬剤料が5兆3,711億円(+2.4%)、特定保険医療材料が122億円(+3.6%)であり、薬剤料のうち、後発医薬品が7,195億円(+19.9%)であった。
○ 処方せん1枚当たり調剤医療費を年齢階級別にみると、年齢とともに高くなり、75歳以上では11,010円、0歳以上5歳未満の3,245円の約3.39倍であった。
○ 後発医薬品割合は、平成26年度末で数量ベース(新指標)58.4%であり、年度平均でみると、数量ベース(新指標)が56.4%(伸び幅+8.4%)、薬剤ベースが13.4%(+2.0%)、後発医薬品調剤率が60.8%(+5.8%)であった。
○ 内服薬の処方せん1枚当たり薬剤料の伸び率は▲0.0%となっており、この伸び率を「処方せん1枚当たり薬剤種類数の伸び率」、「1種類当たり投薬日数の伸び率」、「1種類1日当たり薬剤料の伸び率」に分解すると、各々▲0.5%、+2.3%、▲1.9%であった。
○ 平成26年度の調剤医療費を処方せん発行元医療機関別にみると、医科では病院が2兆9,086億円、診療所が4兆2,125億円であり、平成26年度末の後発医薬品割合は、数量ベース(新指標)で、病院が57.8%(伸び幅+8.4%)、診療所が58.7%(+6.4%)であった。また制度別でみた場合、最も高かったのは公費の62.9%(+8.4%)であった。
○ 平成26年度末の後発医薬品割合を、数量ベース(新指標)の算出対象となる医薬品について、薬効大分類別にみると、薬効大分類別の構成割合が最も大きい消化器官用薬は72.5%、次いで大きい循環器官用薬は57.2%であった。
http://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/14/gaiyou.html