マンガで分かるADHD『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』を制作 日本イーライリリー
日本イーライリリーは、7月1日、マンガで分かるADHD『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』の制作を発表しました。
これは、ADHD(注意欠如・多動症)による日常生活における困難や悩みを漫画で分かりやすく表現することで、疾患への理解促進の一助となることを願い、疾患啓発冊子として制作したものです。
『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』は、成人期ADHDの患者さんの日常を漫画で表現した疾患啓発冊子で、漫画『ブラックジャックによろしく』(著:佐藤秀峰氏)の素材を活用させていただき、漫画で疾患を分かりやすく表現し、ADHDについて知るきっかけを持っていただけるよう工夫しました。
発達障害の一つであるADHDは、子ども特有のものとみなされてきましたが、近年では成人患者さんの存在と、患者さんの日常生活における困難に注目が集まっています。ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする症状により、失敗を繰り返し、職場や家族にも迷惑をかける等の経験を重ねることで、自尊心の低下から2次障害(うつ病、不安障害等)に発展するケースも報告されています。
『ブラックジャックによろしく 大人のADHD編』では、成人期ADHD患者さんの悩みを、会社員、専業主婦、学生、パート主婦を主人公にした4つのエピソードを通して漫画で紹介しています。朝も昼も夜も、一日を通して困難を抱え、「生まれつきいい加減でだらしがない」「ダメな人間」と語る患者さんに、「あなたの1日を聞かせてください」と医師が寄り添い、適切な診断・治療への道を歩み始める姿が描かれています。
制作にあたっては、東京都立小児総合医療センター顧問市川宏伸、奈良県立医科大学医学部看護学科人間発達学教授飯田順三両先生に監修いただき、「NPO法人発達障害をもつ大人の会」代表広野ゆいさんには、当事者の視点からアドバイスの協力をいただきました。
日本イーライリリーは、ADHDを診療されている施設や大学の支援窓口にも冊子をご提供し、この冊子がADHDへの理解を深めていただくことの一助になることを願い、今後も活動を続けていきます。
なお、6月30日より、Webサイト『大人のためのADHD.co.jp』(http://adhd.co.jp/otona/shoujou/)にて、本漫画冊子の連載を開始しています。